前のエピソード――かなしいな

思うんだけど、大人になるまでに逃げることの大切さを教えておいた方がいいんじゃないのかなぁ。

人生において絶対に逃げた方がいいというか、逃げないとその後詰んじゃうよってことがあるじゃない。でもそういうの、自分じゃ判断出来なくて我慢しちゃう人が結構いる気がするのよね。だからこういうときは逃げた方がいいよってのを教えておけば、苦しい思いをする時間が減るかもしれないし、最悪のことも避けられるかもしれない。

まぁ逃げずにがんばるのも大切だしそれによって開けることもあるけどさ、まだ大丈夫と思って我慢し続けて、気づいたらどうにも動けなくなっていた、なんてことも多いんじゃないかと思うのよねー。

がんばることと逃げることって分けて考えた方がいいんじゃないかと思う。ただがんばることを教えても自分で自分を追いつめちゃうし、何もかもから逃げても自分に何も残らない。どんなときがんばればいいのか、どんなときに逃げればいいのか、それを教えておくことで楽になれたり救われたりする人もいるんじゃないのかな。

たぶんがんばることより逃げることの方がむずかしい。

ただ言えるのは、ともあれ逃げろ。何も言えなくなる前に、心の中が真っ暗な空洞になる前に、そこから一歩も動けなくなる前に。