4話
朝から彼女のテンションが低い。一体どうしたのだろう。朝起きると彼女はくらい部屋のすみっこで体育座りをしてブツブツなにかを言っていた。どうしたのと彼女に聞いても、
「私はダメな女です。彼氏一人にも厳しくできないなんて…。」
そう言うと、
「今度は厳しくしないと…。久史君はダメな子なんだから甘い顔を見せてちゃダメだ…。もっと切羽詰まってることをわかってもらうためにも包丁でも持って久史君がやってる間後ろに座ってようかしら…。」
そんな恐ろしいこと言うなよ。怖すぎだろ!てかヒドイ言われよう!俺は身の危険を感じそうならないように次からあいつがいるときはちゃんとしようと心に誓った。
彼女は今日は二限から授業があるらしく先に家を出た。
「私は先に大学向かうけど、私がいなくなってからもちゃんと履歴書書くのやるんだよ…」
そう言って出ていった彼女の後姿はとても怖くて直視出来なかった。
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