進学、就職。家族と離れて生活を始めると、いつの間にか心まで一人暮らしになりがちで__。友人や恋人もいて、やらなきゃいけない事も沢山あるけど、何一つとして当たり前の自分はない。そのことを忘れなければ、いつもの明日はやってくる。疲れたら、心が戻れる場所に戻ればいいんだ。その術を知っている限り僕等は案外強くなれる。それに気付くことが出来た作者の思いが、僕の心の窓から覗き見た風景となって、優しく誰かに呼びかけるショートストーリー。