4月〇日 妖怪雨女

今日は朝からずっと雨です。

湿度が上がると本が痛みやすくなるためさっさとやんでほしいのですが先輩を見る限りそうはいかないみたいです。

先輩が学校に雨女を連れてきました。

雨女っていっても普通の、行事とかで雨になりやすい不幸な女性のことじゃなくて実際に雨を呼んでしまう妖怪です。

びしょ濡れだったので一瞬濡れ女かと思って構えましたけどずっと嘆いているのできっと雨女です。

先輩は見えない聞こえない感じないの零感人間なので気にせずにいるんですが見えちゃう聞こえちゃう感じちゃうおまけで払えちゃうな私からすると嘆きの声がうるさすぎてちょっと迷惑です。

害意があるわけじゃないみたいなんで数日もすればいなくなるんでしょうが迷惑です。

と、思いのほか妖怪メインで書いちゃってますが先輩観察日記とゆうことにしたので先輩のことも書いていこうと思います。

本日先輩は雨女が肩に乗ってたせいで異様な肩こりを覚えているらしくずっと肩のストレッチみたいなことをしてます。

そのおかげで軽くなったとか言ってますが実際は雨女が降りただけです。

んで気分がいいからそのままストレッチとゆうか筋トレ始めるなんて先輩は何を考えてるかよくわかりません。

腹筋するのに足押さえてとか頼まないでほしいですね。まあやりますけど。


先輩意外と腹筋できました。1秒に2から3回くらいしてましたよ。持久力はないみたいで50回もやったところで伸びてましたが。

一応書いときますが別に床でやったわけじゃないです。

部室でもある図書室の上履きを脱がなきゃダメになってる場所でやりました。

いま先輩を見たら伸びてる先輩の上に雨女が寄りかかっていました。

おかげで先輩は起きられないみたいです。

別にザマァとかは思ってないですよ。笑いをこらえるのが地味に辛かったですけど。

なんで動けないからって1人死に際のセリフごっこしてるんですか。

「く、動けないだと…。すまないな、どうやら俺の死に場所はここみたいだ。どうか早く行って世界を救ってくれ…うっ、バタン」

セリフ抜粋です。バタンは口で言わなくてもいいでしょうが、既に倒れているんですから。

あと先輩はいつの間に世界を救うことになったんでしょうか?

って地味にこっちを見て返事をほしそうにしないでください。笑いが堪えられない。

すごい物欲しそうなので先輩のところに行こうと思います。

ついでにそろそろ雨女をどかしてあげないと可愛そうですし。

今日はコレぐらいにしときます。

後輩

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