白き鎧 黒き鎧

第一部 人物紹介

人物紹介 フロイタール編

※諸般の事情により、異世界の住人たちの年齢は、

《登場時の見た目による推定年齢》となっています。

◆佐竹煌之（さたけ・あきゆき）

　現代日本の高校生。長身で強面（こわもて）の１７歳。剣道の上級者だったが、とある事情から剣を捨てた過去がある。友人になった内藤祐哉が異世界へと連れ去られ、それを追って見知らぬ世界へと自ら堕ち、内藤を探す。

◆内藤祐哉（ないとう・ゆうや）

　佐竹のクラスメート。１７歳。二ヶ月前に母を亡くし、以降、家事と弟・洋介の世話のためにバスケ部を辞めた。異世界の呼び声に反応したことで、あちらの世界に掠かすめ取られ、以降、行方不明になる。

◆内藤洋介（ないとう・ようすけ）

　祐哉の弟。７歳の小学一年生。母の亡きあと、精神的に不安定になる。

◆ナイト

　北の国、フロイタールの国王。推定２４歳。穏やかで心優しい青年。国と民を愛し、臣民から敬愛されている。見た目は内藤にそっくりで、謎の頭痛に悩まされている。

◆ヨシュア

　ナイト王の王弟殿下。推定１４歳。気質の優しい少年で、兄を心から敬慕している。

◆サーティーク

　南の国、ノエリオールの国王。恐怖によって民を支配する、好戦的かつ武辺の王。これまで幾度も北の国に攻め込んできた。その理由も素性も、一切が謎に包まれている。

◆ゾディアス

　北のフロイタール王国軍に所属する千騎長。２８歳。筋骨たくましい偉丈夫で、巨大な戦斧（ハルバード）の使い手。その一方で頭も切れる。明るく気さくで豪快な性格。口は悪いが、部下たちには慕われている。佐竹に対し、馬術等の指南をする。

◆ケヴィン

　ミード村の青年。金髪、碧眼。推定２２歳。口数が多く、お調子者で涙もろいが、心の優しい青年。荒事は不得手。人を観察する目に優れている。

◆ガンツ

　ミード村の青年で、ケヴィンの幼馴染み。推定２３歳。寡黙で心優しい、巨躯の青年。ケヴィンと共に、この世界にやってきた当初の佐竹を救った。

◆マール

　異世界の辺境、ミード村の少女。登場時、推定８歳。桃色の髪と翠（みどり）の瞳を持つ。この世界へ来た佐竹に初めて出逢い、彼を助け、言葉を教える。やがて次第に佐竹に惹かれてゆく。

◆オルク

　ミード村の少年。マールの幼馴染み。推定８歳。真っ赤な髪と紫の瞳を持つ。マールに好意を持っているが、佐竹のことも尊敬している。元気で活発な性格。

◆ズール

　フロイタール王国の宰相。７２歳。謎に包まれた国宝、「白き鎧」に関する秘密の技術に通じ、現代の日本から、内藤をこの世界へと召喚した。

◆サイラス

　ナイト王付きの侍従。３８歳。小心で神経質な小男で、細かいことに口うるさい。ズールの腹心であり、その命令には絶対服従する。

◆ディフリード

　ゾディアスの古くからの悪友で、フロイタール王国軍の天騎長。２８歳。長い銀髪と菫色（すみれいろ）の瞳を持つ、絶世の美貌の男。女性に非常にもてる。物腰は柔らかく優しげだが、実は聡明で、覇気と男気溢れる明るい性格。