第8話 オタク式「見せる」収納

 前話では、「隠す」収納について書きました。今度は、「見せる」収納について書いていきましょう。とはいえ、こちらは「隠す」収納よりも、より上級なテクニックですので、うまくできないなと思ったら「隠す」収納だけでも十分です。ご利用は計画的に。


 第5話に書いたフィギュアの見せ方もそうなのですが、「見える」収納とは、ズバリ! 見せても差し障りのないバランスと部屋の同調を果たすテクニックです。ディスプレイと近い考え方とも言えます。ただし、注意すべきは『何個も出さないこと』本当に使用頻度の高いもの、本当に見せたいものを厳選して出すことを強くお勧めします。

 

・よく使う衣服やグッズを敢えて吊るしてディスプレイする

 何度も着るけれど、箪笥に入れ込んでしまうと出すことが億劫になりがちな着る頻度の高い服。冬場のコートなどがその代表的な例でしょう。オタク式に例えるならば、それがよく着るコスプレの衣装かもしれません。そういったものを、部屋の雰囲気に合わせてハンガーにかけ、部屋に吊るすことは有効です。そうすることにより、部屋にディスプレイしてしまうのです。

 引っ掛ける金具がないよ!という方は、100均一で買える透明な「かもいフック」を使うと便利です。かもいを傷つけず、透明なのでフックを部屋になじませることができます。

 

・とっておきのコレクションを見せる

 フィギュアと同じように、部屋の一角にまとめて、お気に入りのコレクションを整頓して置いておくのも良い方法です。まとめるだけで統一感が生まれ、「こだわりの」スペースが生まれます。


・見せる場所を敢えて一つの部屋に限定しない

 例えば、トイレや玄関先などにコレクションを置くのも良い方法です。これはセンスによりますが、私は、玄関先やトイレは落ち着いた色合いのものが良いと思います。どちらも、入った瞬間ほっと一息つける場所だからです。


・何かと一緒に同調させる

 例えばフィギュアで、それが花や草木と相性の良いキャラクターだとすれば、フェイクグリーンを100均で購入して周りにあしらってみるのも良いでしょう。これも程度が過ぎるとわさわさしてしまいますので、程々、アクセント程度に。植木鉢など、有機物と一緒にさりげなく置くのも良さそうです。ただし、その場合は汚れに気づけなくなることが多いので、手入れすることを加味しましょう。


 隠すと同時に、見せることを覚えると、趣味の部屋もメリハリがついて楽しくなります。あくまでやり過ぎないように、「見せる」収納はアクセント、スパイスだと思って、最初は1、2箇所にやってみると良いかと思います。


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