第7話 どらごんてきさばいばる(何か違う気が)6
《『
――――――――え?
ちょっと待て。
待って待って待って!?
急に何かが生えて来たんだけど!?
インフォ!?
インフォナンデ!?
突然のインフォに嫌な汗を流した僕はステータスウインドウからスキルを確認する。
▽『
・ブースターユニットで一時的に加速移動を可能にする。
ブースター能力に乏しいので滞空能力はほぼ無いに等しいが、中空で使用すると飛距離を伸ばす事が可能。
…マジで?
あー、まぁいいや。
兎に角今考えても仕方が無い、今僕が出来る仕事に取り掛かろう。
適当な蔦をひっぺがえ…げふんげふん、探して編んで綱にして身体に括り付ける。
それを命綱にゆっくり溝へ降りて行ってセット。
問題はここなんだよなぁ。
一旦亀裂から這い上がった僕は150mと充分な距離をとった上で軽く柔軟運動とステップを踏み、深呼吸をする。
狙いを付けてクラウチングスタート!
100…50…25…10…5――――今だ!
地面が途切れた先から思いっきりジャンプ、そして跳躍の勢いが弱まりだした瞬間、ブースターをフルに吹かせた。
『~~~~~~~~~~~!!』
けたたましい電子音の絶叫と共にグンッと引っ張られる感覚に支配された。
(いっけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)
差し出した右手は何としてでも渡りきってやるという覚悟。
(届け! 届け届け届け!!)
そしてその願いは――――届いた。
けれども現実はそれを許さなかった。
向こう岸に付き出た石はその掌を吸い寄せた瞬間に体重と合わさって土ごと崩れた。
ぼろっと。
簡単に。
絶望がその身を包み込んだ。
遠ざかる空、唐突に流れる走馬灯…ああ、もう…だめ…だ……。
《『
……あれ、身体が、軽い……?
心なしか浮いてる様な…浮いて――――え?
飛んでる!?
飛んでるの!?
そ、そう言えば何だか身体が折りたたまれてる様な感触が…。
あまりの衝撃にもう一度逝きそうになったけど、体に感じる妙な感じで正気に戻ったので改めてステータスを開いて見る。
名前:シェーシャ/ギルガメッシュ
性別:雄型
種族:
職業:
称号:『異世界者』『転移者』『境界超越』『機械生命体』『青空を掴む者』(NEW)『火龍ノ
能力:
○AS
・『
▽【
▽【
・『
▽【
▽【
・『
・『
・『
○PS
・『
・『
・『
・『
おんや、いっちゃん最初に確認した時と違って現在はスキル欄が整理されている状態に変更されてる!
うん、これなら解り易いね。
んで今の僕の姿を確認。
――――うん、物凄く戦闘機です。
しかもゲ○ターのよ様な質量無視の無茶変形じゃなくてちゃんとした完全変形ですよ?
はい…物凄く…
《『
しかもスキルのレベルアップ、あいやこれ如何に?
…まぁいいや、今はこれ以上突っ込んでも仕事にならないし。
そんなこんなで向こう岸に無事に渡れた僕は、【
ただ積み上げるんじゃ無くて、木組みの技術を以て崩れない様にしていく。
要石にあたる部分をきっちり填めたら壁石に相当する部分を積んで
後は両端二ヶ所と中央の計五ヶ所に束柱と手摺、それから幅1435mm×厚さ20mmの板状の人工
よもや一日で完成させるとは…スキル、恐ろしい子!
コホン、兎も角これで何と無く探索が楽しくなってきたぞ。
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