着想のトリガー(2016/04/13)

 読書をしていたら、強烈な飯テロを二発くらった。

 因果応報という言葉を噛みしめる。


 というわけで良い子も悪い子もお腹をすかせた子もボナセーラ。ボナセーラって書いただけでなんとなく字面がパスタの名前みたいで美味しそうじゃないですか。私だけですか。

 なお今日の夕御飯はクリーム(シチュー)パスタだった。シチューの残りとチーズを投入しお酒と胡椒で味を整えただけで大変美味しい。

 美味しいパスタを食べる度にイタリア人超羨ましいと思うけど、醤油がないと生きていけないのでいつも結果的に日本最高である。



 さて、今回もタイトルだけはまたしても真面目っぽいが、一言で言ってしまえば、


「ねえねえ、みんな小説のネタってどんな風に思いつく? ねえねえ、どこから? どこから?」

 ってみんなに聞いてみたいけど今のところコメント機能とかアンケート機能とかもないので聞きようもないし、仮にそれらの機能があったところでろくすっぽ更新もしてないこのエッセイに返答なぞ望めそうにないから逆になくて正解だったかもしんない言い訳ができて良かったね、さておきとりあえず自分が書きたいことだけ書き連ねてみるよ!


 っていう回だ。

 なんだ、いつも通りだ。



 そういえば先ほどああは書いたものの、まもなく近況ノートにコメント機能が実装される。つまりこのエッセイはその逃げ場があるうちに投稿しちまおうという駆け込み投稿でございまげふんごふんあー今日もいい天気だった。(外は雨)

 何にせよ、多くのユーザーの方が切望していた機能がまた一つ追加になるのは喜ばしいことだ。通常の使い方は勿論、中には創意工夫を凝らして有意義かつ奇抜に使いこなしてくれる人もいることだろう。それを見るのもまた楽しみである。

 ただ個人的に近況ノートは本当の事務連絡のみに使用したいと思っていたので、私としては今後の使い分けについてが悩みどころである……。



 閑話休題。


 どんなに複雑で精緻な物語でも、どんなに壮大な巨編でも、事の始まり、作者が筆を取るよりも前の一番初めの一歩は、小さな着想から始まる。

 よく、雑誌やテレビや何らかの創作者インタビューにて、綺麗な、あるいは整った着想の話を耳にすることがある。


 例えばこの季節でいうと、

「桜が舞い散る光景を見て思いつきました」

 とか。

「新学期に出逢った彼女との体験を元にしました」

 とか。


 その話を読んだ方は、「あーなるほどねー」と納得したり、「そんな出来事からここまで膨らませるのかー」と感心したりする。

 が。


 一方で、私はこうも思っている。


「いやいやいやいや世の中の人こんなまっとうにネタ思いついてんの!? 何!? 人に語れるくらい綺麗で整ったエピソードじゃん!!

 いや着想にまっとうも何もないとは思うんだけど! 思いついたもん勝ちだしそもそも思いついちゃったもんはしょうがないんだけど!

 でも! いやいやいやいやいやいや!!」


 こんな具合に。

 若干、焦っている。



 というのも。

 自分の話になってしまって大変恐縮だが、小説を書きながらふと我に返った時、私は度々、


「自分の着想、あまりに間抜けすぎやしないか」


 との思いが頭をかすめるからである。



 いや。間抜けなのだ。

 私だって舞い散る桜に思いを馳せたりはする。美しい景色や自分が体験した心躍る出来事に創作意欲は掻き立てられるのだが、どうしてかそういう綺麗なものから得た話より、「どうしてそうなった」という半分ネタのような話のほうが、形として出来上がっている小説が多かったりする。

 何故だ。


 そうはいっても。自分がそう考えているだけの可能性は大いにあるのだが。

 自分が間抜けと思っているだけで、案外、普通だったり。


 因みにだが、幸いにしてカクヨムに投稿している作品の着想は比較的マシな部類に入る。

 だからそれをいいことに、どうせなので私の着想を晒そうと思う。


 大層な話ではないので本当は持ち越したくなかったけど、そろそろタイムリミットなので次回にする。

 期待は全くしないでいただきたい……。



(2016/04/13)

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