第17話始まりの終わりー1
「流花はここに隠れて!」
一人の女性が、まだ幼い少女をそう言ってクローゼットの中に隠す。
「ママは?」
不安そうに少女は言う。すると女性は笑顔を見せた。
「大丈夫! ママはママで何とかするから!」
そう言って部屋を出ようとする女性。だが、その目的は果たされることはなかった。
「おお、女、みーっけ」
そう言って、女性を逃がさないように、入り口を塞ぐ男……長い耳を持ったその男は人類の敵、エルロイドだ。
「あぁ……」
女性から恐怖の声が漏れる。
「くひゃひゃ、良い表情じゃねーの。そそるなぁ~」
そう言って男は女性にじりじりと近寄る。女性は後ろに逃げようとするが、後ろに少女がいることを思いだし、踏みとどまった。その瞬間、女性は男に押し倒される。
「いやぁ!」
「エルデンじゃ、好きに振る舞えなかったからな、あんまりやると怒られちまうが、きちんと後処理をすれば、ばれないってルーカスの兄貴も行ってたし、俺も楽しむとしますか~!」
少女の目の前で女性は男に様々な目に合わされる。少女は怯えながらそれを見続けた、しばらくの時が経ち、男により様々な目に合わされた女性がぐったりとしたところで、男は女性を叩く。
「おい、なんだ? もう、終わりか? つまんねーな」
そう言うと男は服を着て、立ち上がり、女性の眉間に銃を突きつけた。女性はもはや、何も見えていないと思われるほどの濁った瞳でただそれを見続けている。
「じゃあ、後処理だ、死ね」
その言葉で女性の顔がはじけ飛んだ。それを見ていた幼女は、親しい立場にあった女性が死んでしまったことと、その女性に先ほどまで行われていた行為を思い出し、思わず後ずさってしまう。それにより、物音が立ってしまった。
「ああん? 誰かそこにいるみてーだな」
「…!!」
慌てたところで既に時は遅い。男は確実にこちらに近寄ってくる。少女はどうしようもないこの事態に絶望した。
そして、扉が開かれた。男は満面の笑みを浮かべながら言う。
「みーつけた」
「や…」
「おう、小せーじゃん。ウチじゃこう言うの見ないから珍しーな。ははん。なるほど、此奴の子供ってことか、くひゃひゃ、ずっとここで見続けていたわけだ。薄情な奴だぜ。興奮でもしてたか? なあ、おい」
少女の髪を掴み、顔を持ち上げ、ペシペシと銃で少女の頬を叩きながら男はそう言う。少女はただ恐怖から叫び、命乞いをしていた。だが、異星人である男にそんな声は届かない。
「くひゃひゃ、さーて、どう使ってやろうかな。あの女と同じ目がいいか? いや、折角珍しいちびっ子だ。もっともっと楽しんでやらなきゃ。勿体ないよな~」
その言葉に少女の心が折れた。もはやどうにもならない。全てに絶望し、あの女性と同じように死ぬことになる運命を呪い、異星人に侵略されてしまった世界を恨んだ。……その時
「なぁ……がぁ、ば、ばかな……」
男が突然呻き、少女を落とした。少女が驚いて見上げると、そこでは少女より少し歳の取った少年が、男を突き刺している所だった。
少年は男に突き刺さっている剣を何度も中でぐりぐりと動かし、致命傷を与えていく、そのたびに男は痛みで声にならない悲鳴を上げた。
「あがぁあああー!」
やがて、男は倒れた。だが、少年はそれで満足せずに、確実に死んだと確かめるために男の遺体をなんども突き刺してトドメを指す。
やがて、それを終えると男は少女の元に駆け寄った。
「大丈夫かい?」
「誰?」
少女は怯えながら、その少年に聞く。
「俺? 俺か、そうだな。俺はソラのお兄さんだ。大丈夫、怪しいものじゃないよ。俺はただ、君を救いに来たんだ」
そう言って少女を立ち上がらせる少年。少女の体を見回して、怪我が無いことを確認すると少女の頭をなでながら少女に伝える。
「いいかい?この先に地球防衛軍の施設がある。そこに逃げ込むんだ。そうすれば安全だからね。そしてそこには君の助けを待っている人がいる。一人で出来るよね? じゃあ、俺はこれで」
そう言って立ち去ろうと少年。それを見た少女は少年を止めた。
「待って!」
「……どうかしたの?」
少年はそう言うと振り返る。少女は少年に聞いた。
「また、すぐ会える?」
「さて、それはどうかな? 今は無理だけど、いつかは会えるかも知れない」
「それじゃ駄目」
そう言うと少女は左手の小指を少年に突きつけた。少年はその行動に驚いた顔をする。
「約束。いつか必ずまた会えるように」
「日本の風習の一つだっけ。分かった」
そう言うと少年は同じように小指を出し、少女の小指と絡めさせる。
「いつか必ずまたあって、今日のことの、恩返しが出来ますように」
「いつか必ずまたあって、君とこうして平和に語り合うことを」
「「約束します」」
それを終えると少年は手を離した。自分の小指を見て、悲しげに微笑むと、その表情を消して少女に語りかける。
「それじゃあ、俺はもう行く、気をつけてちゃんと地球防衛軍の施設にたどり着くんだぞ」
そう言って少年は去って行った。少女はその姿を見続けた。
「助けてくれてありがとう。ソラのお兄さん(・・・・・・)」
少女は呟いた。あのまま、あの男の手にかかっていたら、自身はどんな目に合っていたか、女性の受けた仕打ちを見ていた少女には想像が付いた。だからこそ、そこから助け出してくれた少年に、心からの感謝と、恋心を抱いた。少女に取って、少年は白馬の王子様であり、自身の救世主なのだ。だからこそ、今の駄目な自分では無く、もっと魅力的な自分になって改めてお礼がしたいと思っていた。その時には少年に対して思いを打ち明けようと、約束もその気持ちの表れだ。
今は無理でも、いつか隣に立てるようになり、今度は自分が少年を守るために。
少女は地球防衛軍の施設を目指し、駆けだした。
☆☆☆
また、別の場所で物語は始まる。
「オルトス様、やはり駄目です。解析できません」
「そうか、やはり無理か……。エルロイドの武器が使えれば、戦況を持ち直すことが出来るのかも知れないのに……」
ここは老人が持つ、極秘の研究施設の一つだ。今、ここには唯一確保できた、エルロイドの遺体が保存されていた。研究者達はそれを使って、地球を救うために解析を続けていたのだ。
だが、状況は好転せず、エルロイドの武器が未だに使用可能にならないまま、月日だけが経っていた。
「もう、諦めて別の研究に取りかかるべきではないでしょうか。このまま続けても……」
「では! 何の研究をやるというのですか! その研究をして、エルロイド達に勝てるのですか!」
「そ、それは……」
怯えるように黙り込む研究者達を見た、老人は冷静になり、自身の言動を恥じた。研究員達を怒鳴っても何も生まれない。全員が全員必死で研究を行っているのだ、地球を守るために。そう考えた老人は研究員達に声をかける。
「すみません。少し、熱くなりすぎました。……外で頭を冷やしてきます」
老人は研究所の扉を開けて外に出る。そこはジャングルの中だった。老人はエルロイド達にばれないようにジャングルの地下に研究施設を作っていたのだ。これも豊富な財力を持つ、老人だからこそ出来たことだ。
「このままでは……」
老人は呟いた。この地球で現在、一番、エルロイドの情報を持っているのは老人だった。彼は確保したエルロイドを拷問して情報を聞き出していたのだ。結果的にそれに耐えられず、エルロイドは死んでしまったが、それでも最低限の情報は得ることが出来ていた。
そして、だからこそ老人は誰よりも絶望していた。もはや、地球人がエルロイドに勝つことは不可能だと。気付いてしまっているからだ。
老人はそれが許せなかった。老人がこれほどエルロイドに憎しみを持つ理由。それは老人の娘の家族がエルロイドによって惨殺されたからだ。そのことに怒り、絶対にエルロイド達を殲滅するとその墓前で誓ったというのに、今、ここで自分は諦めようとしているのだ。
「困っているようだな」
「……っ!?」
そんな老人に突如かけられた声、老人は周囲を伺う。だが、誰も見当たらない。
「こちらだ」
すぐ後ろから声がして、振り向くとドアを遮るようにフードを深く被ったの少年が立っていた。老人はその不気味な少年を注意深く観察しながら、情報を得るために話しかける。
「あなたは誰ですか? ここは子供が入って良い場所ではありませんよ?」
「私の名前はアオヌマ・カイト。まあ、白仮面と呼んでくれ」
そう言うと少年はフードを取る。中から現れたのはエルロイド特有の長い耳と顔を覆う白い仮面だ。それを見た老人は隠し持っていたナイフを密かにいつでも攻撃出来るように持ち直す。
「エルロイド……!」
「まあ、そう身構えるな、私にお前と争うつもりはない。話しをしに来ただけだ」
少年はそう言うと、そのドアの前にだらしなく座り込んだ。その姿を見て、拍子抜けした老人は話しを聞くだけ聞こうと思い。相手に続きを促す。
「それで用件は何ですか?」
「単純に言えば、私の仲間になれ、オルトス。そして共にエルロイドを駆逐した、あの(・・)尊い白い世界を実現しよう」
「あなた、何を言っているんですか? 冗談も大概にしてください」
老人はおかしな事を言い出した少年を見て、思わず声を荒げる。時間を無駄にした。そう思い少年を殺そうとしたとき、少年が何かを喋り始めた。
「もう先が無いことぐらい分かっているんだろう? 地球人はエルロイドに勝てないと」
「……っ!? 自分の星の技術自慢ですか。残念ですが、まだ地球には余力がありますよエルロイドさん」
表情を表さないように注意しながら老人はそう言う。それを見た、少年はやれやれと手を振った。
「何を勘違いしている。私は地球人だよ。ジェスター・スライから聞いているんじゃないか? 息子が二人居ると」
「そんな、まさか……!」
そこまで言ったところで思い直したように首を振る。
「いえ、だからどうしたと言うんですか? どちらにしろ何も変わらない。あなたが地球人であろうとも、私が貴方の仲間になる理由にはならない。貴方を確保してまた新たな研究を始める……そう言う手だってあります」
「ふん、読んでみろ」
そう言って、少年は老人の目の前に一冊の手帳を投げ捨てた。老人は怪訝な表情をしながらもそれを拾い、中を読んでいく、最初は胡散臭そうに読んで言っていた老人だが、徐々に必死の形相になりながら読み進める。それも当然だ、ここにはこれから辿る地球の未来について記されているのだから。
全て読み終わったところで少年は老人に語りかけた。
「これで、仲間になってくれる気になったかね?」
「まさか、未来の話しなんて、そんな荒唐無稽な話しを信じろって言うんですか?」
老人が背一杯の虚勢を張り、少年にそう言うと少年は笑い出した。
「ははは、これはお笑いだ。まだ、信じるか信じないか、そんな選択肢がまだあると思っているのか? オルトス、お前に、人類に残された選択肢は二つに一つだ。……受け入れるか! ……抗うか! さあ、選べ、オルトス!」
立ち上がるとそう言い、手を差し出してくる少年。
老人は悩んだ。この手を握るべきか、どうか。
少年の話しを、この手帳の内容を嘘だとはね除けることは簡単だ。だが、地球人に手がないのも事実。少年が示した答えのような道は、老人がのどから手が出るほど欲しいものだった。
だが、その道を進むのには代償がいる。守るべきものを裏切り、一度は滅ぼすという代償が。
「……受け入れるか、抗うか。ですか。……もう、結果は分かっているじゃないですか」
そう言って老人は少年の手を握った。少年と共に、修羅の道を進んででも全てを救う。それが老人が決めた答え……だった。
☆☆☆
影の物語は続いていく。
少女は木に付いた虫を捕っていた。到底食べ物とは思えないようなものだが、少女はそれを貪り食う。生きるために。
戦地を離れ、人里を離れたこのような場所には、食料は残っていなかったのだ。獣などもいるだろうが、それを打ち倒すための装備を手に入れる手段もない。手軽にとれる虫は少女に取って立派な食料だった。
そんな少女の元に一人の少年が近づく。少女は警戒しながら後ずさった。少年は少女のその行動を気にもとめず言う。
「平穏を手に入れるつもりはないか? 私と運命を共にすると言うのなら、それを与えよう」
そう言うと少年は少女の薄汚れた姿を気にもとめず、その手を差し出す。少女は手を取ろうとして引いた。信じられなかったのだ。この胡散臭い仮面の少年を。
「ああ、まあ、そう言う反応になるよな。私の名前はジェスター・スライ。白仮面と呼んでくれれば良い。決して怪しいものではない」
「……」
再度、冷たい瞳を少年に向ける少女を見た、少年は呟いた。
「どうすれば良いんだ……細かいところは書いてなかったぞ……」
そんな少年の間の抜けた様子を見た少女は、その手を取った。少し抜けているから、むしろこちらから利用できるかも知れない。そう思ったのだ。
少年は突如、手を握られて驚く。
「ああ、いいの? まあ、それならいいだが……。えっと君」
「ルリ」
「そうか、ルリか。これからよろしくな。俺たちは仲間、同士だ」
そう言った少年に連れられ歩いて行く、少年が乗ってきた車に乗り込んだ後、少女は森の中に隠された家に案内された。そしてその家の中から一人の老人が出てくる。老人は驚いた表情を浮かべ、少年に話しかけた。
「この方は……?」
「エルデン側の協力者だ。……分かっていると思うが……」
そう言いながら、少年は少女に聞こえないように老人に耳打ちする。老人も同じように少年に言葉を返した。
「そうですね。大丈夫です。あれは、私と、白仮面、あなたの二人だけの秘密です。それで、私は何をすればいいのでしょうか?」
そう言った老人に対し、少年は砕けた表情で言った。
「まずは彼女の食事と、風呂だな。このままじゃ、汚くてかなわん」
「わかりました。では用意しましょう。……後で掃除するので中に入って良いですよ?」
少女はその場で立ち止まっていた。不思議に思っていたのだ。なぜ侵略しているはずの星の民とこの少年は気楽に話しているのだろうかと。
「……どうした?」
その様子を疑問に思った少年が声をかけてくる。
「なんでもない」
少女はそう言って中に入った。そして少女は中の光景に目を広げる。エルデンとは違い、発達はしていないもの、自分が今まで経験したこともない。穏やかな風景がそこにはあった。
「さあ、食事が出来ました。まあ、作り置きの品ですが」
「まずはご飯にしよう」
そう言って少年は机のそばの椅子に座る。老人も少女用の椅子を持ってきた後、椅子に座った。少女は少し悩んだ後。残された椅子に座った。そして、食事に直接手を伸ばそうとして、その手を少年に止められる。
「食事の前にはちゃんと頂きますと挨拶しろ、あとその手で触るな汚い。せめてスプーンを使え」
「……頂きます」
ちゃんと少年の言うとおりにして、言葉を言い、少年から渡された道具を使って食事を取る。なぜか、満足した表情の少年は、自身の食事を取り始めた。
誰もが黙々と食事を行い。机にのっていた料理を食べ終えた。食後の挨拶を済ませると、少年は脱衣所に少女を押し込める。老人から風呂の使い方を教わった少女はそれで体を洗った。
「……白仮面、あの方は大丈夫なのでしょうか? 何というか、意思がないというか何もないという雰囲気で……」
「見つけた時には原始人みたいな生活をしていたからな。未来で聞いた話では、それまでエルデンのスラム暮らしいし、ある程度は仕方ない。数少ない、信頼できる協力者だ。多少の能力不足は目をつぶらないとな」
「そうですか……」
少女が風呂から上がるまで、少年と老人はそんなことについて話す。軽口をたたき合っているようだが二人とも真剣だ。これからはこの三人でエルデン、地球。双方の裏で暗躍し、理想の世界まで走り続けなければならないのだから、仲間として見る目ももちろん厳しくなる。
しばらくそうして語り合っていると脱衣所に続くドアが開いた。二人はそれまでの会話を止め、扉の方を見た。すると現れた少女の姿を見て、驚きの表情を露わにする。
「お、お前! 何で服を着てこなかった!」
そう、少女は全裸で少年達のいるリビングにやってきたのだ。少年は驚いてそのことについて問い詰めるが、少女はまるで意味が分からないと言った表情で少年に近づく。
「だって、奪うんでしょ? 貰ったら貰った分以上のものを返さないといけない。何も持ってない私は、私で返すしかない。いつもそうだった。そう言われてきた」
その言葉を聞いた老人は少女を同情の目で見る。
「いくらエルロイドとは言え、さすがに可愛そうですね。エルデンと言うところは本当に酷い場所のようです。やはり、滅ぼさないといけない」
「……それが出来れば一番なんだけどな。こういう奴らに限って。存外倒せないものだ。本当に現実は残酷だよ。まあ、それは置いておいて」
そう言うと少年は少女の顔をじっと見つめて真摯に訴える。
「私たちは仲間だ、ルリ。だからこんなことをする必要はない。仲間ってのは与え合うものなんだ。与えたことを盾に脅して、一方的に奪うなんてことはしない。……だから、もうこんな事は止めろ。いいな?」
そう言って、少年は老人に目を向ける。
「やれやれ」
そう言うと老人は服を取ってきて少女に着せた。少女は貰ったその服を見て言う。
「私、これも返せない。何をすればいい? どうすれば生かして貰える?」
「此奴は重傷だ……」
少年はため息を漏らした。
そこから、少年と少女の日々は始まった。少女はジュードという名を与えられた。それからも少年は少女に様々な事を教え、様々なものを与えていった。だが、どれだけ少年が少女の為に尽くしても、少年は少女に対価を求めなかった。少女に取ってそんな人物は初めてだった。少女に取って周りの人間は、与える代わりにそれ以上の対価を求めるものか、与えもせずに奪うものだけだったから、日々を送るうち、少女が初めに考えていた少年を利用しようという気持ちはなくなっていた。それどころか少女は少年に特別な気持ちを抱くようになっていた。少女は少年のおかげで普通の人と同じ感性を取り戻したのだ。少女は今の自分が少年によって作られたものだと理解した。だからこそ、全てをかけ、少年のために生きていこうと誓ったのだった。
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