　オレはフードを取って、十島のじいさんに渡したリストに書いた通りの場所にやってきた。

「木曜日の十七時、二江夕樹は国立公園のベンチで読書をする」

　オレが渡したリストには、そう書かれていた。

　だからオレは、国立公園のベンチに座る。

　十六時五十五分。

　あと五分もすれば、オレは気絶して、あいつらに合流する。

　それまでにオレは高校のときの記憶を蘇らせる。

　オレはあの頃、どういう喋り方だったか。

　十七時、そうして僕は－－二江夕樹は、十島さんによって殴打され、気絶する。

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