第4話 会議

 「会議」

全世界共通、どこでも行われている社会を形成する基礎だ。

錬金術は無から有は作り出せないが会議は無から秩序を作り出せる便利な代物だ。

だから錬金術師も国家に忠実なのか。


議題は違えど、「会議」は数多くの秩序を作り出してきた。

しかし、いつも「会議」が正しいとはいえない。


そのひとつに多数決制度だ。

ひとつの議論を多数決で決めることによって可決が正しいことになってしまう。

そして少数派は反社会的に位置付けられるのだ。

本当は少数派の意見が正しいかもしれないのに、悲しい制度だな。

おそらく、多数決制度にしておけば、対立したときに自分自身の保守になるからだ。

「だってみんなで決めたから」


もうひとつに議論の当事者がいないということだ。

おそらく、当事者がどうすべきかを一番分かっているのに

その意見が取り込まれず、議論に関係ない人間が会議を行うから別方向に

話が決まるのはなんともむずがゆい。



なんといっても「会議」をしているのは人間だ。欲が絡まないことはない。

必ずしも「会議」の当事者の欲があるのだ。

だから、秩序ができたあとも、対立は起こる。


この問題は未来永劫、解決はしないだろう。

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