第5話 減退社会
最近の世の中は「ゆとり世代に」たいして敵対心がある。
「忍耐がないだの」「すぐに辞めるだの」
自分達の時代と比べたがる。まったくおっさんは思いで補正が激しい!
自分も「ゆとり世代」であるからいろいろと考えることがある。
そのひとつに「ゆとり世代」のデメリットは自由なのかもしれない。
ゆとりの方針とは時間に余裕を持たせ、その時間を使い、
自分の才能に秀でた時間に費やす目的で作られた。
しかし、この方針こそが子供を二極化してしまったのではないかと考えている。
まあ、結論からいえば金銭的な問題だ。
金のある人は子供を塾や習い事に通わせ、ない家の子供は自由に遊んでいた。
習い事をしている子供は自分の将来を考え、
早い時期からその道に向かって歩んでいった。
しかし、金のない子供は自由だからこそ判断材料がない。
だから、将来、何になりたいかを社会人になった年齢になっても
見いだせないままでいる。
経済的な面でも「ゆとり世代」は大きく影響している。不景気だ。
特に「就職氷河期」というフレーズは若者を自殺に追いやっている。
この就職できない=自殺という問題は、世間の仕組みが一番原因だ。
「新卒で採用されなければ、おしまい」
なんともあっけない。これが世間の反応だ。
若者はこれからが人生というのにたった一度折れただけで絶望し、自殺する。
そうじゃないだろ。人生は他にも選択肢はいくらでもあるのだ。
そうやって世間が視野を狭めているから自殺者が増えているのだ。
そして入社してきた若者に対しても問題はまだある。
パワハラや労働条件によって起こる「早期退職」だ。
パワハラなんてどこでもある話だ。
人間、集団で何かを成し遂げようとすると差別なんて当たり前のようにある。
「差別をなくそう」
ふざけるな!なくならないよ。唯一、差別化をなくすとすれば人類がいなくなることだ。
長期労働は業界にもよるがありえないくらい働いている人がいる。
日本人は働き過ぎなのだ。海外では半年休み、半年働くスタンスだ。
日本人は年中働いている。何が楽しくて働いているのか、訳が分からん。
特に長く働いた方が偉いってなんだ?
違うだろ、どれだけ仕事に対して熱意があるからだ。
中身のない長期労働ほど虚しいものはない。
だが、この国は麻痺している。長期労働が当たり前なのだ。
残業100時間やサービス残業が当たり前になってきている。
そして順応できない大人だ。「自分たちの世代」に合わせて若者を見ている。
くだらない!時代遅れもいいところだ。
自分の考えがすべてだと思っていやがる。
しかもその大人たちが社会を握っているからたちが悪い。
こんな社会じゃ一方的に若者が苦しむだけだ。
現在、若者の数が減少し始めている。
そのため、年々と数が増え続け、高齢化社会が構築された。
世間では20代の労働者の数が減り続ける中で
高齢者の労働という選択肢をとった。
なんでだよ!と言いたくなる。
たんに若者の労働問題の先延ばしに過ぎない。
しかも、この政策が長引けば長引くほど、問題拡大につながるのではないかと考えている。
高齢者の雇用は若者より低コストで雇える。
それゆえに
「高齢者の雇用を増やし、若手の雇用を減らす」
が社会の中で生まれてくるのだ。悪循環でしかない。
そして若者を苦しめている原因には年金問題もある。
「若者が高齢者を支えていく」目的でつくられた政策だが、
いま、高齢者を支える若者の数が少ないのだ。
それゆえに自分たちが高齢者になっても年金がもらえない事態が起こるのだ。
そもそもこの「若者が高齢者を支えていく」こと自体が間違っている。
そ」なぜ、見ず知らずの人ために働かなければならない?
みんながそうしているから?
ふざけるな!自分は自分のやりたいようにやる。
人と歩みを合わせろ?
そうやって世間と合わせていく日本人の考え方は大っ嫌いだ。
いつか自分で考えられなくなるただの奴隷に成り下がっちまうぞ!
自分たちのケツは自分で拭け!
だから提案したい。いまこそ「姥捨て山」政策を。
まあ、ほとんどの人はこんな政策が出てくれば、反対するだろうが
今の日本を本当に変えるべきなら、必要なことだ。
ベルギーでは安楽死制度が2002年に制定された。
この政策は本人が望めば、安楽死することができるのだ。
自分はこの政策はとても素晴らしいものに思える。
この死の選択ができることによって自分はいつでも死ねるという考えが生まれる。
だからこそ、もうちょっと頑張ってみよう、と前向きに生きられる。
それに現代では高齢者の孤独死が目立っている。
ひとりぼっちだし、いつ死ぬか分からないからこそ世間に気づかれにくい。
だがこの制度があれば、ちゃんと大切な人に別れを言えるのではないか?
後者のほうが人として少しは満足して死ねるのではないか?
日本は一度滅ぶべきだと考えている。そしてこの常識を変えなければならない。
自分はもし、子供ができたのなのなら自分たちのような苦しみをして欲しくはない。
自分のために自殺するようなことはしてほしくはない。
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