第13話〈夢の国〉の麻生さん

 私は名前を麻生香月といい、大阪は森ノ宮に住む十七歳の女子高生である。あと数十分もすればクリスマスも過ぎる時刻、私は就寝のためベッドに入ったところだ。結局今年もちゃんとした彼氏ができなかった。昨日と今日は大阪まで来てくれた親友の明石焼きと女二人でカップルはびこる街中をぶらついたのだった。それ自体はまあ楽しかったし、家に帰って家族とささやかなクリスマスパーティーに興じたのも心癒されること。両親との仲は良好で、小学生の弟とはときたまケンカしたりはするが、テレビのニュースで報道されるような事件に発展するほどの険悪なものには程遠い。しかし、こうして自室で床に就くときになると急激にむなしさが浸透してくる。何が悲しくてクリスマスの夜を独り寂しく過ごさなくてはいけないのか。交友関係良好、家庭環境良好という状況を考えると贅沢な落胆かもしれないが、それでも、聖夜をロマンチックなひとときにひたれる恋人がそばにいてくれたらと願ってしまう私なのだ。

 電気スタンドのスイッチをオフにすると、部屋は闇に包まれた。すっかり冷えた今日この頃、暖かな寝床で心地よくまどろもう。いい感じに身体が休息を求めていたのか、すぐに眠気がやってきた。


 十七年目のクリスマスの夜は、私に普通ではない夢をもたらそうというのか、私は浅い眠りのなかで、ふとはっきりとした意識を覚えた。覚醒と睡眠の狭間に居るような不思議な感覚で、判然としないどこかの階段に立っていることに気がついた。なんとはなしにその階段を下りていくと、数えたわけでもないのにちょうど七十段あったと理解できた。

 目の前では洞窟の入り口がぽっかりと穴を開けていた。好奇心の赴くままに足を踏み入れてみて、思わず身構える。いきなり人影と鉢合わせたのだから当然の反応だろう。そして、不覚にも私は二重に驚いてしまった。洞窟の入り口で出会った相手は、誰あろう私の親友であるところの秋霜止――通称明石焼きその人だったのだから。

「ああ〜、香月ちゃんやー。わー、ちょうどよかったわ〜」

「ちょいまち。今から私の言うことに答えて」

「ええよ〜。なんやのー」

「逆転の発想といえば?」

「逆転ホームラン!」

「天を目指すほど大胆な野望は?」

「阪神タイガースの買収やー」

「理想のくしゃみは?」

「へーちょ」

「うん、どうやら本物のようやね」

 幾つかの問答を試みて、私は眼前の少女が明石焼き本人であることを確認した。このような不可思議な場所においては少しの油断が命取りになるかもしれないため、慎重さと安全を期して行動しなければならない。

「それでや香月ちゃん。エジプトの人が二人してとおせんぼするから先に行かれへんねん」

 さすが我が親友、要領の得ないプチ天然ぶりはいっそ清々しいともいえる。詳しく問いただすことはせず、普通に相槌を打って百聞は一見にしかずを実行に移す私は、彼女と一緒に洞窟の中を進んでいき、そこで遭遇したものを眼にして内心納得した。顎鬚をたくわえ頭に古代エジプトの二重冠をいただく二名の人物が待っていたのだ。

 私は様々なことを説明された。まずここは焔の洞窟といい、眼前の二人はナシュトとカマン=ターという名前の神官で、この先に存在する幻夢境という〈夢の国〉へと通じる道の門番的役割を果たしている。〈夢の国〉は、人間が見る夢の、更に深いところに存在する異世界で、「夢見る人」の資質を持つ者しか訪れることができない。そして私と明石焼きはその資質を持っているらしく、夢見る人として覚醒したがゆえに、浅い眠りの中でこの洞窟に続く階段を発見できたのだという。また不注意な夢見る人を〈夢の国〉で受けるショックから守るため、ある程度以上の知識と精神力がないとここを通り抜けることは許されず、明石焼きは精神力のチェックには合格したものの、知識判定に引っかかってしまったわけだ。明石焼きには失礼だが、確かに彼女の理解力では不合格もやむなしという他はない。

 そして私は両方認められた。自慢に聞こえたら申し訳ないが、学校での私の成績は上から数えたほうが早く、抜きんでているのは文系だが理系もしっかり押さえてある。私の将来の夢はシナリオライターであり、プロの物書きを目指すからには知識は広く深く雑多なほど申し分ない。どんな局面でも柔軟に対応できるコミュニケーション能力も必要であるため円滑な人間関係の構築も怠らず、来るべき社会経験の荒波にもまれる準備にも余念はない。とはいえ目的のための手段が行き過ぎては本末転倒なので、そこは井の中の蛙に陥らないよう楽しいスクールライフをエンジョイしている次第だ。やはり若さ溢れる十代半ばの輝かしい青春は大事にしなければ……ああ、来年こそは素敵な恋がしたい。高校生活を彼氏なしで締めてしまうなど考えるだけでさみしくなってくる。――いかん、話が逸れた。

 とりあえず、私が明石焼きの行動を面倒見て管理するという条件で彼女の同行が許された。そうしてナシュトとカマン=ターから別れの祝福を受け、私と明石焼きは焔の洞窟を抜けて七〇〇段の階段を降り、「深き眠りの門」に達した。この門を越えた先に広大な〈夢の国〉が広がっているかと思うと、程よい興奮と緊張に包まれる私だったが、のんきな親友がすたすたと先に歩き出したため慌てて後を追う羽目になった。

「深き眠りの門」を越えた私たちは、最初に眼に入った光景に声もなく立ち尽くした。低く曲がりくねった樫の樹々と燐光を放つ奇異な菌類に覆われた森は、「魔法の森」と呼ばれ、夢見る人が〈夢の国〉に入った際のスタート地点となる場所である。それから互いを見やり、あることに気がついた。身に着けている衣服が現代風ではない洋服に変化していたのだ。神官たちに言われていたことだが、〈夢の国〉のシビリゼーションは、産業革命以前の時代を想起させる水準のものであるため、衣類などはそれにふさわしい様式に変化するのだという。

「じゃあまずは教えてもらったとおりの道すじを通ってこの森から出よう。ふっふっふ、物語にするなら幻夢境冒険記? 麻生さんと明石焼きの大阪二千万パワーズによる珍道中がいままさに始まるのだっ」

「……この菌類って、パンにつけて食べたら美味しいんかなあ」

「あかん! それはいきなり死亡フラグや! ほんま明石焼き、その発想はないわー」

 しかしながらこの魔法の森には、ズーグ族という褐色の肌の小柄な体躯をした茶色いネズミのような顔をした種族が棲んでいるらしく、もっぱら菌類を糧としているらしい。経験を積んだ「夢見る人」の中にはズーグ族の言葉を学びとった者もいて、ズーグ族と友好を深め多くの協定を結んでいたりもするようだ。無論それは私たちのような若葉マーク取りたての素人には到底おすすめできないことであり、ずる賢いズーグ族の餌食となるだけであろう。放っておいたら勝手に森の奥へ歩いて行きかねないので、私はしっかりと明石焼きの手を取って出口へと通ずる道を進み始めた。

 森を抜けると薄明の頃となっていて、輝きが強まることから夜明けの薄明と知れた。〈夢の国〉の時間概念は覚醒世界と異なるらしいので、たまたま時間帯が現実と重なっているように思えるだけだろう。うねりくだる平野を見渡したところ、小屋の煙突からたちのぼる煙が眼に入り、草ぶき屋根、耕作地、生垣が四方にあるのがわかった。あまり体力のない明石焼きは魔法の森のいりくねった道で既にへとへとになっており、彼女のためにも休息を求めて農家へと足を運んだ。初めて〈夢の国〉の住人と話すことになったわけだが、神官から聞いたとおり言葉は通じるみたいで、一軒の農家で一杯の水をもらって腰を休めることにした。ついでにこの辺のことについて尋ねてみると、ここは安らかな土地レリオンで、遠くに流れるスカイ河を下流に沿って歩いていけば、ウルタールという町があるということを教えてくれた。焔の洞窟を抜けるときに神官から餞別として手渡されたいくらかの食料をつまんだ後、私たちはウルタールに向けて出発した。

 真昼の陽光に照らされながら歩きつづけ、ニルの大通りの一つを踏み進み、その後まもなくスカイ河にかかる大きな石橋にさしかかった。明石焼きが一休宗純の真似をして橋の真ん中を渡り歩いたが、農家の人に聞き及んだ限り、中央の橋桁には人間が生きたまま人柱として封じ込められたらしく、私はぞくりと身を震わせてそそくさと端のほうを歩いた。橋を渡りきると、そこかしこで猫の往来が著しく、ウルタールの近郊に迫っているのだと感じた。果たして、私たちは程なくウルタール郊外に到着したのである。

「猫がいっぱいやー。もしあたしが『あずまんが大王』の榊さんや『おそ松さん』の一松やったら理想郷になってたかもしれへん」

 明石焼きの言葉がすべてを物語っていた。何人も猫を殺してはならないという法律が制定されている町ウルタールは、それゆえに多くの猫が集まり、そこかしこにひしめく優美な猫たちが占める空間が点在しているのを見ることができる。猫たちと友好関係にあれば、猫の言葉を解し会話を交わして各地の猫たちから助力を受けることもできるらしいが、そんな熟練した夢見る人とは程遠い私たちは、毛並つややかな様々な種類の猫たちをそっとなでて愛でるに留めるばかりである。

 私は、古さびたウルタールの町に広がる、古風な尖り屋根、張りだす上階、おびただしく林立する煙突送風管などを視界におさめて眼を楽しませた。この町の最も高い丘の頂にそびえる神殿には齢三〇〇歳を越えるアタルという老神官が住んでおり、彼は昔、賢人バルザイに伴われて禁断の霊峰ハテグ=クラ山に赴き、一人生還した人物と伝えられている。神殿には多数の古文書が保管されていて、中でも『ナコト写本』や『フサンの謎の七書』はとくに奥深い古文献のようだ。是非とも目を通してみたい気持ちが満ちてくるが、実際に読む機会が与えられたとしても私には解読などできないだろう。それに明石焼きをひとりにして退屈させるわけにもいかないし、書物の閲覧は控えることにした。

 このまま当てもなく〈夢の国〉をさまようのもなんなので、なにか観光的な目的を見つけられないか、道行く人に訊いてまわったところ、殆どの人から「セレファイス」という返事がきた。話によるとセレファイスは〈夢の国〉中央部付近、タナール丘陵の彼方、オオス=ナルガイの渓谷にある華麗で豊かな都市らしい。水晶のように美しいセレネル海に面したオオス=ナルガイの谷に存在するセレファイスは、千の塔が建ち並ぶ壮麗なる光明の都であり、クラネスという名の王が支配している。〈夢の国〉でも屈指の美しさを誇るため交易が盛んで、様々な土地から行商人や船員がやってくるという。まさに観光地としては申し分ない風聞で、私たちの目指す場所はセレファイスに決まった。さっそく道のりを訊きまわるが、魔法の森に戻って道を北におれて進むくらいのことしか分からなかった。

「あなたたち、もしかしてアマチュアの夢見る人?」

 突然、そう口にして近づいてきたのは、二十代と思しき女性だった。衣服からして旅人だろうか、警戒心を抱かせない気さくで人当たりのいいお姉さんという感じだ。少しの探りあいを交わした後、信用できる人間と判断した私は、自己紹介と相互理解を試みた。どうやらお姉さんはそこそこ経験を積んだ「夢見る人」で、覚醒世界ではシステムエンジニアの仕事をしているイタリア人らしい。十分後にはすっかり打ち解けあい、彼女は私たちにセレファイスまでの詳しい道筋を地図に書いて教えてくれただけでなく、僅かな路銀と食料まで分け与えてくれたのだ。ひたすら感謝の気持ちをあらわにしながら、私は、一時期夢中になっていたMMORPGで、ビギナーの頃によくベテランプレイヤーから親切にしてもらったことなどを思い返していた。

 お姉さんと別れた頃には、既に日没となっており、私と明石焼きは、下町を見はるかす急な坂の小路にある古ぼけた宿屋に泊まった。部屋の露台から眺めわたす、茜色に染まる赤い瓦屋根や玉石敷きの通りや彼方のさわやかな牧草地の、のどかな風情あふれる景観はノスタルジィきわまりなく、私の隣に立った明石焼きも、魅惑の景色を見つめて無言のうちに郷愁の念にひたっているかのようだった。するうち夜の帳がたれこめ、朱鷺色をした漆喰塗りの妻壁が幽玄明媚な菫色に染まり、小さな黄色い灯が一つまた一つと古びた格子窓にうきあがった。私と明石焼きはどちらからともなく肩を寄せあい、子供のように眼をかがやかせて、ふえまさる夜空の星を眺めた。静かな街中に歌が聞こえ、純朴なウルタールの線条細工で飾られる露台や嵌石舗装の中庭から、リュート奏者が往時をたたえるのを耳にして、私たちは本物のファンタジックなひとときに酔いしれるばかりだった。

 翌朝、戸の隙間からさしこむ朝日に、私は眼をこすりこすり小さな寝床から上体を起こした。明かりの発生源に眼を向けると、開いた戸口からのっそりと足を踏み入れてきた人影が親友であることを確認し、まだぼんやりとした眼差しを下方へ傾けて、ぎくりと固まった。その時の、私の、名状しがたい戦慄による硬直をどう言いあらわせばよいだろう。親友の右手には短剣が握られていた。焔の洞窟でナシュトとカマン=ターから護身用に渡された短剣だ。その刃先を私に向けながら、明石焼きは無表情に口もとをにやつかせていたのである。私は蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。活動し始めた脳細胞が、万一のために枕元に忍ばせておいた自分の短剣に手を伸ばすよう指令を促す。いやな冷や汗をにじませながら、私はそろそろと枕元に手を伸ばしつつ、来るべき一瞬を待った。

「起きてもうた……失敗やー」

 茫洋とした声音でぽつりと呟き、何事もなかったようにきびすを返すと、そのままのっそりとした足取りで部屋を出て行く明石焼き。よもやこんなところで、あずまんが大王の某シーンが再現されるとは思わず、私はしばらく寝床から這い出すことができなかった。明石焼きが、本来なにをしにきたのか、何が失敗だったのかは、永遠の謎となった。

 朝食を終えた私たちはセレファイスに向けて出発し、ウルタールを後にした。魔法の森まで戻ると北におれ、セレネル海にいたるまでの、森のあいだに点在する花園の土地を、進路を示す水音も快いオウクラノス河を楽しげにたどっていく。霞敷きる一帯をおぼろげに射す陽光、木立や芝生のあるなだらかな斜面、小山や狭のそれぞれをきわだたせる百千もの花の色、あたかも妖精の土地を歩いているかのごとき心地であり、そうして感じる喜びや驚異は、しかと記憶に留められないほどのものだった。

 昼を過ぎた頃にキランの碧玉の台地に達し、日暮までの時を費やして、私と明石焼きはかぐわしい草原や河に向かうなだらかな丘陵の木陰をそぞろ歩いた。ここまでくれば夕暮れが迫る頃にはトゥーランに辿り着き、そこからセレファイスに向かうガリオン船に乗るだけだ。私は浮き足立った。オウクラノス河水際の黒ぐろとした大きな森のそば近くで、右手を振り上げて気合を入れたそのとき、森の中から突然に何かが飛び出してきた。おそろしく特徴のある、ゾウに似た一風変わった巨体が眼に入った。脳裏に浮かんだのは、ウルタールで会ったお姉さんとの会話で知った、ブオポスという生物の名前――

「ぷごぉぱっ!」

 猛スピードの突進を受けて宙を舞う一瞬の浮遊感。全身の骨がバラバラになる衝撃。ありがたいことに、痛みを感じる間もなく私は息絶えた。

 残念! 私の冒険はこれで終わってしまった!


 私は絶叫を上げてベッドから飛び起きた。よほど耳をつんざくような叫び声だったのか、両親と弟が慌てて私の部屋に駆け込んでくるほどだった。悪夢を見て目覚めたと説明すると、人騒がせなと呟きながらそれぞれの寝室へ戻っていくマイファミリー。部屋にひとりきりになり、私は自分がひどく精神的なショックを受けたのだと理解できた。心臓の鼓動はようやく落ち着きを取り戻してきたところであり、全身をどっと汗が流れた。

 しかし私は同時に急速に湧き上がる心身の昂揚を感じてもいた。あれは決してただの夢ではない。新たな世界が広がったのだ。惜しむらくは仔細な内容までは憶えていないことだが、それでも親友と夢の世界を渡り歩いた大まかな記憶は残っている。素晴らしい体験だった。私は事実の確証を得たいため、すぐにも明石焼きに電話したかったが、丑三つ時という深夜を考慮してはやる気持ちを我慢した。なにより、明石焼きはまだ〈夢の国〉で冒険を続けているかもしれないため、私が電話をかけることで彼女を目覚めさせてしまうことは避けるべきだ。そうして私は夜明けまでの数時間、眠れぬ夜を過ごした。

 明石焼きから電話がかかってきたのは早朝未明のことだった。受話器に出た私の声を聞いて、彼女は私が生きていることに涙声で安堵を漏らした。なだめすかすのに数分を要したが、その反応こそ私が欲しかった確証そのものであり、私はいてもたってもいられず、あの後どうなったのかをせかした。彼女も大まかなことしか憶えていないようだったが、私を体当たりで即死させたあのブオポスは、どうやら近くを通りかかった行商人に見つかって慌てて逃げ出したものらしく、私は運悪くその進路に立っていたがために突進の直撃を受けることになったのだ。なんてこった。注意一秒怪我一生とはよくいったものである。それから明石焼きは親切な行商人の協力を得てトゥーランに赴き、セレファイス行きのガリオン船に乗ったが、航海途中で目が覚めたのだという。

 私はきっとまたあの幻想世界を訪れるだろう。浅い眠りの中で焔の洞窟へ下る階段を見つければ、夢見る人として覚醒した私には〈夢の国〉への門戸は開かれているも同然であるからには。そして必ずやセレネル海を渡り、オオス=ナルガイの谷にある壮麗な都、セレファイスへ辿り着くと心に誓う私なのだ。

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