おうさま、おうさま

通りすがりの語り部さん

第1話 おうさま、おうさま

Historical basis for King


▽▲


『陛下、恐れながらも忠言させて頂く所存。

 御身は臣下の心の機敏をご理解なされておりませぬ、王にあるまじき事にありまする』



 この言葉を言われたのはいつのことであっただろうか。いつもは口煩き忠臣の一人である宰相の爺が、その身を整えて我が元へとやってきていた。その時、私はなんと返したのだろうか。ああ、覚えている、「他人の心など解ろうはずもない」そう返したのである。その後、爺は宰相を辞し、その邸宅で長くも短い生を終えたらしい。何も死ぬことはなかろうにと、そう思った。


 この世に生まれ早20、再びの生を謳歌出来ろうハズもなく、ただ生きるために、生きたいと願った故に兄王子を謀殺し、弟王子を戦場に立たせ消し、妹姫、姉姫を他国へと嫁がせた。周りに蔓延る貴族はただ自らの財を肥やすためだけに媚びへつらい、我が身へと群がる。既にどれだけの貴族を不敬と称して廃したことであろうか。そして想像通りに彼らは反旗を翻した。


 取り潰した家の家臣すらも吸収し、廃された家の騎士を取り込み彼らは瞬く間に成長、王家に味方する者をことごとく打ち破りこの地へと押し寄せてきたのである。私が貴様らに何をやったというのか、私腹を肥やすものを消し、民がために法を起こし、諸国との和平を結んだのは私ではないか。名誉を汚された、今までは忠誠を誓ってきた者達が、反旗を翻した時の言葉である。


 貴様らの名誉とはなんであったのか、問い詰めてみたいものである。なれど既にその願いすらも叶わず、こちらに味方した貴族もあれだけの大言を吐いておきながら、結局彼らに全てが寝返ったと聞く。忠義忠誠が聞いて呆れる、貴様らのせいだろう、家が潰れたのは。何故不忠を働き国庫を徒に浪費させたのだ、何故市井を殺し己が欲を満たしたのか。私が潰したのは膿んだ者たちだけではないか。



「陛下、既に四方を敵に囲まれ逃げ場はございませぬ、お覚悟を」


「ほざけ、覚悟など王の身に着いた時にとうに出来ている、今更するまでもないわ」



 数少ないこちら側の近衛騎士の一人の言葉。何、こちらは500、あちらは優に万を越す数、たかがそれだけの事ではないか、今更何を覚悟すればよいのであろう。勝てるはずもなく、勝てるはずもない。兵も誰がおかげで餓えることなく、飢えることなく、ここまで来れたというのか。我が心血を注いだおかげではないか。貴様らを虐げる貴族の権限を弱め、我子を、家族を売ることもなく冬を越せるようにしたのは誰であったのか。全て私ではないか。



「何事も上手くいかぬものだな、貴様はどう思う?

 我が成した事は実を結ぶと思うか?」


「思います、陛下の名したことは王国1000年の歴史に末永く残ることでしょう。

 人が人であるが所以を忘れてはならない、その言葉、我が身に染みて覚えております。

 何、たかが20万よりいくらか多いのみ。

 一人1000も平らげれば働かなくとも良い騎士も出てくるでしょう」


「……そうか、貴様は、我が政策にて取り立てた騎士であったな」



 おそらく、この騎士の言ったこと等は真実になるまい。敗者は歴史にてただ貶され堕とされるのみ、何時の世であっても歴史を作り紡ぐのは勝者なのである。所詮、私の歴史に記される箇所には、暴虐を奮い、己が身のみを考え滅びた愚王、栄華を誇りし450年を滅ぼした者、これででっぷりとした挿絵しょうぞうもあれば完璧である。事実など結局のところ嘘にまみれたものか。



「気休めは良い、何も理解せぬは民であったか、救うに値せぬも民であったか。

 なぜ理解せぬ、我が身が終いれば、再び冬を越せぬ時に戻るというのに」



 騎士は喋らない、悪政を敷いたのが今の貴族であるならば、勝者である貴族は再び民より搾取する日が訪れるのは、龍に襲われた城を見るよりも明らかである。彼らは何を思い考え奴らの下に着いたのであろうか。騎士は学んだが故に学のないままである民の考えなど理解できない。ただ彼らは、綺麗なことを言う貴族の言葉を安直に信じ奴らに従っているだけなのである。長いものには巻かれろ、ただそれだけが彼らの真理。



「もし三度目があるのならば、血なまぐさい生などいらぬ。

 ただ、再び人が人であるが所以を謳歌したいものであるな。

 ……さて他のものも全て集めよ、話したき議がある」


「承知」



 そのまま騎士は駆ける、もう時間はないのだ。今はまだ私も逃げることはできるであろう、だが、すぐに追いつかれる。それだけの兵力差もあるのだ、況してや逃げても今後、どこへ行けば良いというのだろうか。王都は王家の墓ではないか、他の場所で死ぬのは奴らに負けを認めるだけではないか。私は決して間違ったことはしていないのだ、ならば逃げる必要なぞあろうものだろうか。奴らに正義、正しき義の道理など、もはや通じまい、奴らは奴らの事のみ考えあの場に立っているのだ。



「では、我が最後の命である、王旗はそのままに他国へ落ちよ。

 そして我が成したことを後世に伝えて欲しい、ここで無駄に散るよりも遥かに意味のことである」


「畏れ多くも我王よ、それは我らに奴らと同じ不義をなせとの命でありましょうか」


「何を言うか、貴族というものあやつらはは我が身大事な者達よ、どうせ押し寄せるのはそれこそ雑兵。

 なればそ奴らに討ち取られるぐらいなら、堕とされぬ名が私には欲しい。

 正しき歴史を紡げ、貴様らに我が命ずることだ」



 ああ、なんということだろうか。結局のところ彼が命ずるは、彼らに生きろということだ。この王は自分たちにともに戦い、ともに死ぬ名誉すらも与えてくれないというのか。騎士たちは膝より崩れ落ち、嗚咽を漏らし始める。なんと理由を付けようとも彼の王が命ずるはそういう事なのである。自分達だけ生き汚く生きよと、私は逝き綺麗にここで果てると、そう言っているのだ。



「なれぞ、王は臣下の心を察せられぬのか」


「他人の心なぞ、神話に名だたる魔法使いや神でなければ解ろうはずもないぞ」



結局のところはそうなのだ、王はどこまでも凡人であられた。

聖者ならばただ綺麗事のみを並べられよう。

賢者ならばただ事実のみを並べられよう。

勇者ならばただ敵の首のみを並べられよう。

愚者ならばただその身を(墓へと)並べられよう。

なれど四者に値せず、ならばどこまでもただの人であられた王はどうなるのか。



「無駄死になどは無意味であろう、貴様らには我授けし学がある。

 そのままを伝えよ、この身が何を成したか、何故滅びたか。

 さあ急げ、この場より速刻立ち去るのだ。

 なに、ただでは死なん、より多くの貴族がこの城に侵入しし時、この城の仕掛けを動かすのだ。

 道連れにするには貴様らの命、我には重すぎる」



 王は騎士を追い出した。その後一刻もしないうちに、貴族率いる兵が王都へと、王城へと、王宮へと流れ込む。彼らは抵抗がないことに驚いた。王都に民は一人もいない、全ては貴族側へとついたのだ当たり前である。貴族は言った、「略奪も女も貴様らの思うがままだ」と。だがそれに唆され、全てが貴族についたのならば残るものなど一つもなかろうに。そんな数奇な運命であった、有り得ないことが有り得てしまった。



「狂王よ、既に貴様の負けは決まった、潔く金庫の鍵を明け渡せ」



自らに矛が向くことを恐れる貴族は当然、兵の不満を解消するためのことをなさねばならない。だが、自らの物を渡すのは癪である。ならば目の前に金づるがいるではないか、そう考えた。王である、王である、王である。ならば、目の前のものはどれだけの物を蓄えているのだろう。自分たちでも相当等の額があるのだ、王の溜め込んだ財は今ここにいる兵に少しずつ分け与えても余るのではないかと、当然のごとく自分たち基準でそう考えた。



「馬鹿め、既に国庫は空である、だれが国より搾取したか知らぬとは言わせぬぞ。

 ここに残るは我が身とこの一振りの剣のみよ、貴様らに与えるものなど文字通り残っておらぬわ」



 王はそう言うと、座ったままで玉座の目の前の床にある魔法陣に剣を突き刺した。すると、どうだろう、一瞬にして眩い光が室内を満たしあっという間に王都を包み込んでゆく。家宅に残った物を物色していた兵も、王都の要所の制圧をしていた騎士も残らず全てが飲み込まれた。次に王が目を開けた時にはただ物言わぬ水晶と化した貴族とその兵であった。だが、今ここにいる敵を滅ぼしただけでは飽き足らず、魔法は止まらなかった。王都全体を大きく水晶が包み込み、巨大な水晶の山と化す。王もそれに飲み込まれ意識を閉ざした。



 続いてやってきた貴族の軍は、何をやっても壊れも欠けもせぬ水晶に頭を抱えた。投石車による攻撃も大規模魔法も全てを跳ね返すのだ。何も出来ず、次々とやってくる援軍も同じく頭を抱えた。全てが到着した時には、ひと月が経ちながらも何も出来ずにいた。その後、彼らは諦め自らの領地に帰り、貴族同士の連合国家を作るのであった。




△▼




一話における名称紹介


<おうさま>


転生者、前世は男子専門学校生、生き残るために行なった、NAISEIの末に滅ぼした人。

内政は成功していたのだが、時代を先取りしすぎた。

兄王子は、おうさま派の貴族が勝手に殺したし、弟が戦場に立ったのは武勇に優れているから士気高揚にも良いだろうと推薦、悪意はなかった。

しかし弟、運悪く流れ魔法にあたり死亡、自分のせいだと心に病む。

実は何一つ悪いことはしていない、姉妹は息災、隣国諸国で平和、幸せに暮らしている。



<近衛騎士>


おうさまの行なった有能なものは、すべて登用する政策により騎士になる。

おうさま大好き、ゾッコンな人、イケメン。

剣が優れていたため、登用された。



<宰相のじい>


大勢の大貴族にも慕われた敏腕宰相、おうさまの政策の手助けをした。

おうさまの内政に全く不満はなかったのだが、お家取り潰しによる反乱を恐れ、王様を諌めようとした。

結局のところ、意味をなさなかったが、おうさまのことを非常に思っての行動であった。

だが、それすらも、おうさまが無能だから宰相は死んだモノとされ、おうさまへの反乱に一役買うことになってしまう。



<貴族>


まともな者もいた、がしかし、次々と取り潰される周囲に「次は我が身と」いらぬ恐れを抱いて反乱を起こす。

皆同じ考えだったのか、それに呼応するものが続出。

おうさま派の貴族は結局のところ、おうさまに自分たちの家を取り立ててもらうために側にいただけ。

滅亡?たまったもんじゃないとすぐさま手のひらを返した。

おうさま好きの貴族もいたが、勝ち目はないと早々に諦めた、結局我が身大事な人ばかり。




△▼




 王都より逃げ延びた騎士たちは他国へと紛れた。ある者は命令通りに歴史書を綴り、ある者は姉妹姫の国へと仕官していった。


 歴史書を綴る者たちは各地に散らばり、月に一度綴るもの全員で集まり内容のすり合わせをしながら、相当数の歴史書を残した。かと言って、綴られた内容が同じだったという訳ではない。彼ら歴史書を残したものは、後の世において戦場を渡り歩きそれらも戦史として残すことから、戦う歴史家と称され、代々彼らから見た正しい歴史をを綴り続けた。この世で最も正しい歴史を紡ぐ者とされ、世界中に根を下ろしている。戦う歴史家の全員が、今もまだおうさまへの忠誠を誓うチート族と化す。


 姉妹姫の国へと仕官していったものは、すぐさまその能力で出世を果たしていく。最終的には近衛隊長になったり騎士団長になったり、将軍になったり、重要拠点の守兵になったりとある意味軍部を乗っ取ることに成功する。その後、貴族になるものも結構の数が出たが、領地を得たものはおうさまのやった内政を行い、急成長したりする。反乱するもの、唆すモノががいないから成功したのだ。


 彼ら全てにおいて民は生き汚く、貴族は金汚いと貴族になった者たちすらも考えていたので、家訓は質素倹約のものばかりである。最終的に滅びた後に仕えた、自分たちの国をそそのかし、おうさまの国、貴族が治める国を攻めた。疲弊した貴族の国に対抗する術もなく瞬く間に責め滅ぼされる。その際にも領地を得、貴族になるものが多くいた。それら全ての者は民への飴と鞭、周りへの甘い汁を忘れず、同胞である歴史家達を終世まで支援し続けた。正しい歴史は国から嫌われるものも多く、それらを擁護したのも彼らである。



その後、王都にたどり着き、歴史家や彼らが見たものは、大きな紫水晶に包まれた変わり果てた姿であった。




△▼




題 おうさま、おうさま(歴史家の残したものより作られた幼児書)



あるところに、それはそれはキレイなおうさまがいました。

あまりカオにエガオのない、おうさまでした。

が、わらうすがたはトブトリをも、ちへとおとすほどうつくしかったのです。


おうさまはひとにやさしく、ワルモノたちをたくさんたおしました。

でも、おうさまはキレイにすぎたので、まわりのひとには、おうさまがわかりませんでした。

キレイなものはよごしたい、そうかんがえたワルモノたちはおうさまをぬすもうとしました。

おうさまは、まぶしすぎたのでまわりにひとがいませんでした。



「おうさま、おうさま、どうしてわたしたちをいじめるのですか」



ワルモノたちはいいました。

おうさまはおどろきました、ワルモノたちはなぜ、じぶんがいじめられるかしらなかったのです。

おうさまはいいました。



「わたしには、あなたたちがわかりません」


「ああ、おうさまはわたしたちのきもちなぞ、わかっていないのだ」



おうさまがワルモノたちをたおすのは、ワルモノたちがよわいものいじめをしていたからです。

ワルモノはわかりませんでした。

おうさまもわかりませんでした。

そのあと、ワルモノたちはよわいものたちにうそをついて、ちからでおどして、おうさまをいじめだしました。



「たすけたのにうらぎられた」



おうさまはなきました。

おうさまはなきました。

おうさまのまわりにあるのはいっぽんのペンだけ。

おうさまはペン、へとまほうをかけました。



「わたしのことをおぼえておいておくれ」



ペンはそらをとび、どこかへさっていきました。

ワルモノたちはおうさまを、ちからでおどしました。



「おうさま、おうさま、おかねをください」



でも、おうさまのおかねはワルモノたちがぬすんでいます。

おうさまは、おうさまなのにおかねをもっていませんでした。

おうさまはいいました。



「わたしはなにももっていない」



ワルモノたちは、それはうそだとおもいました。

おうさまはえらいのだ、なのにおかねをもっていないはずがない、そうかんがえたのです。

おうさまはぎんいろにひかるキレイなけんでおしろにまほうをかけました。

ワルモノたちはおうさまといっしょに、ほうせきのなかにとじこめられました。



ワルモノたちはおうさまのまほうで、それは、それは、キレイなほうせきになったのでした。




△▼




 どれほど眠っていたのだろう、すでに100年か、200年か、はたまた1000年か。長く、長く眠り続けた。ああ、この世に再び生まれ落ちるのだろうか?我はすでに死んだのだろう、ならば次はどこに生まれるのであろうか。


目が開いた。



「……おいまてや」



 眠りについたときと何も変わらぬ景色、いや、先ほどまでは生きていた金よこせと叫んでいた髭面のおっさんがアメジストになっている。……何故に?からすれば意味がわからない。王城にある仕掛けは自爆の魔法か何かだと思っていたのだ。光が王都を包んだときもそう考えた。だが、今目の前にあるものはなんだ。水晶である、それは綺麗な紫色の。何が起こったというのか、あの時、我は死んだのではないのかと考え、首を横にかしげると、ふと頭が予想以上にぐらりと傾く。重いのだ、いや、頭痛や精神的にではない。物理的にである、まるで何かがつくっついているような……、手をその場所に伸ばす。



「……なんじゃこりゃー!」



 ついていた、……角が。ちょうど左右から一本ずつである。笑えない、先ほど?までは確かに普通の角なぞ持っていない人間だったのである。あの時、一回死んで次目覚めた時だが、意識がはっきりしたときは女になっており、下半身の角は消滅した。が、何も今更上に、それも頭の上に生やさなくてもいいではないか。いや、角違いだけどね。もともと顔の作りもシャープで非常に整っている、白髪腰近くまで、白磁の肌に、ツリ目がちの銀眼、そして果てには、果てには角である。ファンタジー的な萌え要素をめい一杯詰め込んだつもりなのだろうか?他人のそれを見るのはいいが、自分にあっても仕方ない。確かに鏡で見れば目の保養になるかもしれんが、角生える前も「我、可愛い」とは思っていたし、でも結局は自分なのである、自分なのである。……おいコラ待てや。



 ふと、自らを見下ろす。辱められた形跡はない、この身は女で敗戦の王ならば、生きているのならば陵辱でもされるかと思ったが、今身につけている、王家に代々伝わる陶磁器のように白い魔法の鎧も、魔法陣に突き刺した白銀の剣もそのままである。はて?もしかしてあの魔法は敵のみを排除したのであろうか?つまり目の前にあるこの水晶の群れは王都に攻め寄せた恩知らずな兵と、我が身を謀った、あのクソムカつく貴族共なのであろうか。なんだ、つまるところのあの魔法は、自爆魔法、それも王都を消し飛ばす類のものではなく、封印魔法、それも敵対者のみを対象とした、こちらにとって非常に都合にいい魔法だったのか。グッジョブ、ご先祖、このあといつか、拝んでやるYo。



 いや、でも角って何よ?確かに龍神の血を引く由緒正き王家だけどさ。王家の伝承通りならば、角が生えるのって500年以上生きた奴だけっしょ?龍神の末裔でも人と変わらぬ寿命なのにどうやって生やすんだよとか、あの時は思っていたのだが……いや、なぜ我に生えてきたし。



……なんとなく予想は付いたが、とりあえず考えないでおこう。最後に一言。



「あれだけ大げさに近衛騎士達に格好つけたのに、生きてるって恥ずかしいんですけど」

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