第3話花占い

「ねぇ由佳(ゆか)」

「何?」

「花占いしない?」

「何でまた」

「紗希(さき)占い嫌い?」

「嫌いじゃないけど……」

「じゃあやろ」




「でもあれでしょ?花占いって花びらを1枚ずつちぎっていくやつでしょ?」

「そうそれ」

「小さい頃やった以来やってないわ〜」

「それじゃあまず無難なところからやってみる?」

「そうね」



「まず何を占おうかな……」

「何でもいいんじゃない?」

「じゃあ明日は晴れか雨か」

「それは天気予報見よ?」



「うーん、どうしよ」

「よくやるやつだと、なになにが好きか嫌いか、みたいな感じかな」

「なるほど、それじゃあ私は紗希の事が好きか嫌いか」

「もし嫌いがきたら傷つくから止めない?」




「結構お題を考えるだけでも難しいね」

「由佳が難しくしてるだけだと思うけど……」

「あ、これなんかどう?」

「何?」

「明日地球が滅ぶか滅ばないか」

「そんな重要な事花占いで決めないであげて!花びらが可哀想!」

「紗希って独特の感性持ってるよね」

「……………あんたもね」



この後結局お題が決まらず花占いは中止になりました。



おわり






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刺激ある毎日に ITATI(イタチ) @itati0205

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