第2話あの道から何が来るか

「なぁなぁ悠斗(ゆうと)」

「何?」

「あそこの右の道から何が来るか予想しようぜ」

「何で?」

「暇だからしか理由がない」

「なら仕方ない」




「さてと、まずは俺からだな」

「雅(まさ)からどーぞ、お手本見せてよ」

「そうだなぁ…………次あそこの道から自転車が来る!」

「じゃあ僕は自動車かな」


チリンチリーン


「自転車だったか〜残念」

「まさか当たるとは」

「なかなか面白いねこれ」

「だろ?じゃあ次だ!」




「次は…………自転車!」

「それじゃあ僕は…………ロケット」

「ロケット!?」

「ロケット」

「来るわけねぇじゃん!真面目にやれよ!」

「真面目だよ〜、あとそんなに怒らなくても」

「お、おぅ、ごめん」

「さて何が来るかな〜?」


チリンチリーン


「自転車か〜」

「いやまずお前の答えはどう頑張ってもハズレだよ、ロケットは道から来ないから」

「そっか、次は気をつけよ」




「次はなんだろ………歩行者、しかもおじいさんで」

「ピンポイントだね」

「さっきロケット言った奴に言われたくない」

「じゃあ僕は…………バナナで」

「バナナ!?」

「バナナ」

「どういう事だよ!バナナが来るって何だよ!なんか凄い日本語出来上がってるよ!文字だけ見るとなかなか怖いよ!」

「今回は自信あるよ」

「何で自信持てるんだよ!その理由を知りたいわ!」

「早く来ないかな〜」

「無視!?」


トコ、トコ、トコ、トコ


「このゆっくりの足音はおじいさんかおばあさんだな、おじいさんであってくれ!」


おじいさん「このバナナおいしいのぉ〜」



「バナナが来た」

「おじいさん来た」

「引き分けかな?」

「いやいやいや!どう見てもバナナは来てないでしょ!?どちらかと言うとおじいさんが持って来たって言った方が正しいよ!?」

「でも、バナナは来たよ?」

「食われてるけどね!」

「じゃあ、雅の勝ちでいいよ」

「なんで勝ち譲るみたいな言い方してるの!?」

「それじゃあ次の道からは」

「何でこのまま続けられるの!?」



とりあえず家に着くまではやり続けました。



おわり

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