祖国様

祖国様   


あなたが一分でも一秒でも一瞬でも長く


俺の祖国であるために


俺は絶対に倒れない 戦うことをやめたりはしない


一人になることを恐れたりはしない


最後の一人になることを誇りにさえ思う


祖国様はもういいと言ってくれるだろう


でもそれは俺が嫌だった。自分の祖国がなくなるということが


「俺が生まれ育った国だから・・・どんなにいい国と言われても支配なんてされたくねぇ。」


北海道も本州も四国も九州も沖縄も


どこも落としたりはしない


俺はまだ戦える


でも


上は降参した。


俺はまだ戦えると叫んだ。


俺の声は虚しく消えた






 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る