『静寂』の更新、かと思ったら、まさかの『最果て』でした。
嬉しいサプライズです!
ファレルの言葉で語られているわけですが、ファランの変わらない姿が目に浮かびました。(ファレルが語ってくれるからこそ、というべきでしょうか)
十二歳のファレルは、ひょっとしたら、もうファランよりも背が高いかもしれません。小さくて可憐なお母さんは、お母さんなのだけれど守るべき相手で、悲しませたらいけないなぁ、と。なんかもう、すごく分かります。
けど。
「母さまの嘘つき。母さまの心は、いつだって父上のものだ。それくらい、僕だって知っている。」
ちゃんと分かっていますね。
ラストでは、本当に立派な一人前の男ですね。
「僕だけをひたすら信じて、ずっと想い続けてくれる……そんな女性」は現れたのでしょうか?
格好いいファレルをどうもありがとうございました。
作者からの返信
その「まさか」です。
静流さんには前エピソード(「春を待たずに」)が「最果て」の終わりの物語として凄く良いとお褒め戴いたので、今回の新エピソード公開の際「静流さんのツッコミが入ったらどうしよう……」とドキドキしてました。嬉しいサプライズ、と言って頂けて良かったです!
12歳のファレルはですね、『初恋の相手は母さま』と断言しちゃうような男の子です。男として、戦士として、偉大過ぎる父シグリドに追いつき追い越したいと焦る多感な男の子。ファランのように「心の声」を聴く事が出来るため、人間関係にはかなり苦労しただろうと思われます。
一見、ぽわぽわ~っとしていながら意外に物事をはっきりと言うファランは、息子の中に愛する夫の面影を見つけては「シグリドによく似て、やっぱりカッコイイ♡」と息子を溺愛しております。
そんな二人を武骨に見守る大黒柱のシグリド。
……というわけで、幼い少年の頃と、男盛りのオッサン(←最近、この言葉、良く使います。レイスヴァーンのせいですね、きっと)になったファレルをお楽しみ頂けたようで嬉しいです。
さて、ファレルに『そんな女性』が現れたのかどうか……それはまた、別のお話として、いつの日か公開出来ればと願っています。
ファレル~、静流さんに「格好いい」って言ってもらえたよ~!
ファレル、両親それぞれが持つ強さと優しさを、受け継いでいるのだなあ、と思いました。
息子を戦いの場に行かせたくないファラン、妻と息子を愛し信じるがゆえの態度を見せるシグリド、そして複雑に揺れるファレルの心……。
どの人の気持ちも強くしみいります。
最後が、素敵です。
こうして、物語が、世界が、続いていくのですね。
読ませて頂き、ありがとうございました。
作者からの返信
1年も前に完結した物語、しかもムチャクチャ登場人物が多いので、読者の方々に「ファレルって誰よ?」って言われたらどうしよう……と思いながら公開しました←心はチキンな大阪人。
更新してすぐに眞実さんからコメントを頂き、「わーい、覚えていてくれたよ~」と嬉しくなりました。
ファランの「治癒師」としての才能と、シグリドの人並み外れた運動能力を受け継いだスーパーキッズのファレル。子供の頃は母親にそっくりで女のコに間違われるほど可愛らしい男の子だったワケで、それがコンプレックスになっていました。なので「早く父上みたいに強くなりたい!」と言う気持ちが強かったんです。こういう息子が欲しいなあ……と思いながら書きました。
最後が素敵、と言うお言葉……ありがとうございます。「最果て」の物語はこれで完結ですが、いつの日か、青年ファレルの成長の物語も書ければよいなあと思っています。
最後に三人揃った家族のお話も垣間見れて幸せでした。
壮大な物語、ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、ややこしい長編ファンタジーにお付き合い頂きまして本当にありがとうございます。
家族の愛情を知らずに育ったシグリドですが、ファラン亡き後は一生懸命になって一人息子のファレルを育てました。いつの日か、ファレル少年の物語も書きたいなあ、と思っています。