平明達意のアメリカエッセイから読み始めました。なので、倒置法を多用した文体と、世界像を理解するまでに努力と共感を要する『ハイファンタジー』の組み合わせに、最初は戸惑いました。
倒置法は、既知の世界を記述することに適した文体だからです。あらかた知ってることについて語るなら、逆さまでも読者はついてこれるわけです。
でも、読み返すうちに意味が伝わってきました。これから、じっくり読み進めていきたいと思います。
今のところ、ラスエルファランという美しい名前を持つ、おおらかな少女のことが気に入っています。もう、絶対に美人の名前ですね。ロスタルは、ファランを好きになることで救われるかと思っていましたが……。
ライトノベルなら『ぽかぽか癒し巫女と氷の貴族使い魔』で、このふたりは10巻くらい幸せに暮らせるのでしょうが、ハイファンタジーは安逸を許さないんですね。
千葉七星氏のお名前を見て、静かな気持ちになりました。また帰ってきてくださって、タイでの冒険談を読ませていただけたらいいなと思いました。
作者からの返信
日本のWebで流行りの「異世界ファンタジー」は、世界の成り立ちやその世界の住人達の能力などをプロローグで説明してしまうパターンが多いようですが、私はその手法にちょっと抵抗がありまして……
海外ファンタジー(特に大人向けの「幻想文学」とよばれるもの)には、「何度か読み直さないと、よく分からない」というものが結構あります。逆に言えば、何度も繰り返して読むほど、その作品の虜になっている、ということなんですが。
ラスエルファランの名前、美しいと言って頂けて光栄です。私の近況ノートの『「最果ての…」Memorandum:女神と英雄のお話』にファランの名前の由来をちょこっと説明していますので、よろしければそちらをお読みくださいね。
『ぽかぽか癒し巫女と氷の貴族使い魔』……では、次回作はこれで(笑)
そっか……こういう“仕掛け”になってたのか。 ファンタジーではこういう序章での語り(伏線)は普通にあるのでしょうか。ファンタジー初心者の小生には、思いも至らない仕掛けです(笑)達人が読めば、ははぁ〜ん、これって、、、きっと、、、みたいにわかるんでしょうね。ただ、ファンタジーを読む醍醐味の一つを教えられた感じです。
作者からの返信
序章に何を持ってくるかは作者によって違うと思うので「ファンタジーだから」というワケじゃないと思います。ただ、不思議な始まり方をする序章がファンタジーに多いのは確かですね。
この序章、しっかりと覚えていて下さいね。後々、ここにつながる事出て来ますよ〜! これ以外にも、色々と伏線を張っておりますので、お楽しみに♡
濃厚なファンタジーであり、ミステリーの様な仕掛けを施す構成力が読者の気持ちを高ならせます。本当うまいですね。
作者からの返信
応援コメント、ありがとうございます。超長編なので、ゆっくり、じっくり、お楽しみ下さいませ。