幼馴染と、友達も含めた青年達の恋模様が、読みやすい文章でつづられています。
雪の降る冬が舞台のためか、全体的にとてもひんやりとした空気を感じますが、登場人物達の感情は温かく、時に熱く読み手に届いてきます。
幼馴染の兄弟の兄をずっと想う主人公と、彼女に想いを寄せる弟、さらに主人公の友人が弟のことが好きになって……。
王道、とも言える身近な恋愛の重なりあいは、学生時代にとてもよく見る光景で、どの恋も応援したくなります。
しかし、誰かの想いがかなえば誰かが失恋する、という事実が見えているゆえに、登場人物達は誰もが悩みます。
それぞれが悩み、考え、感じ、選び取るのは何なのか。
読み終えた後は、きっとほっと安堵の息をつくことでしょう。
(本編読了後レビュー更新しました)