第30話スタイル
カクヨムでのエッセイなので、スタイルと言っても3サイズとかじゃありません。
でも、一応3つあります。
一つめとして、文体と、文体に感じる雰囲気。
二つめとしては、SF界の住人とファンタジー界の住人が主になるでしょうが、その世界の雰囲気。
三つめとしては、SF界の住人向けになりますが、その世界における未来感(あるいは過去感)。
と、3つにわけてみましたが、どれについても書かなければならないことは一緒です。あなたが手本とか見慣らっている作品があったとしましょう。この前提を置くと、一言で済みます。それ、古いです。
昨日一日で書かれて、今日書店に並んでいるわけではありませんよね。ジャンルなんかにもよりますが、早くて半年とか一年とか前に書かれたものです。でも、まぁそれくらいならかまわないと言えばかまいません。
ジャンルの定番とかジャンルの代表作とかジャンルを開拓したというような作品だと、「新しい感じ」に思えても、実は四半世紀前のものだったりするわけです。もっと、50年まえとか100年まえとかという場合も。
そういうものに対して、なぜ「新しい感じ」を覚えるかというと、一言で言えば、「あなたがそれを知らなかっただけ」だからです。あるいは「開拓期をそれらの作家と共に過していなかったから」と言ってもいいです。
ここでSF界の話にします。サイバー・パンクでもスチーム・パンクでも、あとSFからはすこし離れますがディストピア(一応とても古いものは除いておきますが)ものとかでも、そのはじまりあたりを「知らずに書いている」とか、そのはじまりあたりを「模倣して書いている」と、結構恥かしいことになります。というのも古さだけが鼻につくからです。
新規参入者にとっては書くにせよ読むにせよ新しい感じがするかもしれませんが、古参からすると「ふるっ!」となります。「今どき何を考えているんだか」と思われます。
SF界の話として書きましたが、これはSF以外でも同じです。まぁSF以外だと、その古さをありがたがったりもしないでもないのですが。
とすると、書き手としてはどうしたらいいのでしょうか。まぁ古いのを見慣らうのがいけないとはいいませんが、自分のスタイルをどうにかでっちあげるのが手っ取り早いし、とりあえず取れる方法だろうと思います。これは最初の三つのどれについても言えます。
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