第19話読むとはどういうことか
「解釈・理解」とも関連する話です。
私なんかが書く必要はこれっぽっちもないことなのですが。
読むという行為は、受動的な行為ではありません。それは「読もうとする気持ち」というような話でもありません。
読むという行為は、作者やその背後にいる人々との対話であり、議論です。
これはさんざん言われていることです。何回も何回も言われていることです。
読むとは、その対話や議論を楽しむことです。
書かれていることに、「いや、違うだろう」とツッこみ、あとで「おっと、そう来たか」と聞き、「だけどな」とさらにツッこむ。
読むとはそういう行為です。
その根底にあるのは、受け入れるという精神ではなく、批判的精神です。読む対象が小説であろうとも。
書き手であろうと読み手であろうと、そういう「読む」という行為を否定するなら、ただ流れていくものと考えるなら、何も残らないでしょう。
何も残らないことこそが娯楽だという考え方もあるでしょう。それはそれで立派な考えだと思います。あなたが死の床につくとき、あなたには何も残っていないことを受け入れているのですから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます