2話

「うわぁぁ〜〜〜〜、いろんなお店がいっぱい!!」


駅から少し歩いたところにある大きな通り、そこにはたくさんのお店が所狭しと並んでいて、人もたくさんいました。

中には店の前で列を作る人達の姿もあり、美味しい匂いが風に乗って私の鼻まで届いてきます。

この通りだけでこれだけたくさんのお店があって、しかも大勢の人が集まるだなんて、やっぱり都会って凄いんだなぁ。


「どのお店にしようかな………あれ?」


たくさんあるお店達を眺めているうちに、私はあることに気が付いたのです。


「カレーまん専門店………、あっちには栗ようかん専門店………、向こうにはタコさんウインナー専門店もある!!」


いろんな専門店が私の目に飛び込んできたのです。

でも、専門店と言っても、なんだか不思議な感じがします。


「どうしてこんなに専門店があるんだろう?しかもピンポイントな……」


専門店と言っても、かなり専門店の高いお店ばかりです。

気になってカレーまん専門店をチラッと覗いてみると、本当にカレーまんしか置いてありませんでした。

カレーまんに余程の自信があるのかな。


「うぅぅ……お腹すいたよ。どこでもいいから何か食べないと………おっ!」


うろちょろしていると、あるお店が目にとまりました。


「かっぱ巻き専門店……!? なんだか面白そうッ!!」


不思議なことに、そのお店に運命的な何かを感じ取った私は、吸い込まれるようにお店の中へと入っていくのでした。


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