第1章 第4話 模擬戦②

彪淵

「ッしゃあ!!」


蘇凌

「流石だな、淵!」


甘琳

「衛も伏兵の機はピッタリだったわ!」


太史衛

「うむ、琳の機には慣れたものだ。造作もない。」


若者たちは勝利に沸いていた。


劉備

「いやー御見事!!」


彪淵

「誰だこのおっさん。」


突然の来訪者に彪淵がそうつぶやいた。


蘇凌

「…っ!!」

憧れの劉備に蘇凌は驚いて言葉が出なかった。


太史衛

「淵、こちらは徐州牧の劉備様だぞ。」

そう言いながら太史衛と甘琳は膝をついて拝謁した。

彪淵と蘇凌も遅れて拝謁した。


劉備

「よいよい、そう硬くなるな。雲長、この四人隊長格で取り立てよう。」


関羽

「なんと、この者たちにそのように急くことがありましょうか。」


簡雍

「面白い若者ではある。簡単にだが兵法の嗜みもあり武勇がある。」


劉備

「そう、このまま一兵卒から始まるには少し惜しい。後日沙汰を出す。是非来るように。」


そう言って劉備達は去っていった。

四人は緊張して頭を下げたまま動けなかった。

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