前頭前野という味方

 暴走しそうになる「闘争心」をコントロールできるのは前頭前野だけです。私達には前頭前野しか味方がいません。でも、病気になった時はこいつがちゃんと働いてくれません。


 具体的に、前頭前野はどんな風に働いてくれるのでしょうか。感情もここにあるようですが、基本は意志・計画・意欲が前頭前野の役割です。司令部といったところでしょうか。

 前頭前野は脳の各部に集積された情報から自分の取るべき行動を決める係です。よく言われることですが、トップだけが有能でもその組織が有能かどうかわからない。結局、脳全体を使うしかないんですね。


 自分の中のモヤモヤだけでなく、自分の置かれている状況もよく見てみよう。今、私は家でこの文章を書いている。アゲアゲな曲をかけてテンションを上げていないと文を書くこともできず、雨が降っていることすらさっきまで気付かないくらいに外界を遮断していた。

 私はどんな人間だろう、私は何をすることを望まれているのだろう、私は何がしたくてここにいるのだろう。もし、私がしたいことと、私のできることに差があるのなら、私は自分の実力を磨いていかなくてはいけない。私がしたいことと、周囲が求めている事が違うなら、私がしたいことをさせてくれる場所に移動しなければいけない。


 自分の状況を把握するためには、脳を使うしかない。五感を使ったりもするけど、最終的には五感で得た情報を脳が正確にキャッチし、理解し、判断し、すべきことを決めなければいけない。それは何も、勉強しろとか、旅に出ろとか、そういう話じゃない。

 自分の望みを叶えるために生きよう、それだけのことだ。将来の不安や経済的な問題、地勢的な問題、色々あるだろうけど、それこそが「闘争心」を役立たせる舞台じゃないか。


 不満があるという人は我慢しないで。

 自分に自信がないというのを理由にしないで。

 努力しても無駄だと言わないで。


 戦え!

 私達は生きるために生まれてきた。自分自身として自分の望みを叶えるために。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る