第一章 日本の現状
①戦いが大好きな日本のサブカルチャーやミリタリー趣味
『進撃の巨人』について①
日本には沢山のバトルものの漫画やアニメや小説がある。列挙しようとしたらそれだけで第一章が終わってしまいそうなくらいだ。なので、私が今までで最も衝撃を受けた漫画にだけ焦点を絞って、そこに現れる「闘争心」についてだけ(好きなところがいっぱいあるけどそれはまた別の話)考えてみる。
『進撃の巨人』のアニメが放送されたのは、私が就活を始めた四月だった。私はミリオタの癖にクッソへたれだから、一、二社落ちただけで絶望感に押し潰されていた。そんなある日、『進撃の巨人』のアニメが放送されていることを知った。弟の伝手で、原作の三巻くらいまではずっと前に読んだ記憶があったので、気軽に憂さ晴らしとして観たのだが、一、二話を観ただけで大泣きして、家に誰もいなくて本当によかったと思った。
私が号泣したシーンは、観た人は多分わかると思いますが、エレンのお母さんが食われてハンネスさんがエレンと自分を叱るシーンです。
「おかあさああああああんんんんんん」
と、声には出さなかったけどエレンと一緒に泣きました。一次面接すら受からない自分と重ねてしまったんでしょうね、きっと。
連載が続いていくうちに巨人との戦いより人間との戦いの方が多くなって、読者の予想とは違う方向?に話は進んでいますが(私はこの話の流れはすごく気に入っています)、諌山先生本人が自分のやりたかったことの全てだと言い切るくらいの、この最初のシーンからエレンが「巨人をこの世から一匹残らず駆逐してやる!」と宣言し、なんだかんだあって自分も巨人になって巨人を倒しまくり、トロスト区を奪還するところまでについて、そして、アニメが放送されていた時に起こった社会現象も含めてが、この作品における「闘争心」についての話です。
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