劇場版『名探偵コナン』22作品を観ての所感(簡易版)

おはようございます、埴輪です!


本日から『漆黒のヴィランズ』のアーリーアクセスが開始となり、週末の更新ができないので、今の内に書いておこうと思います!


先日『hulu』に加入したところ、歴代の劇場版『名探偵コナン』が期間限定で視聴できると判明したため、全22作品(『名探偵コナン 紺青のフィスト』と『ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE』を除く)を観てみることにしました!


なぜこの時期に『アベンジャーズ』ではなく『コナン』なのか……それは「作家の直感」とでも言いますか、何かこう、惹かれるものがあったらだと思います!


実際に観た今、その直感は正しかったと思いますが、何を得たかを全て書くには時間が足りないので、まずは所感を簡単にまとめておきたいと思います!


まず、劇場版『名探偵コナン』はエンターテインメント作品であるこということを強く実感しました!

それはすなわち、推理よりもアクションが優先されているということですが、映画館というメディアを活かすためには必要なことだと思いますし、むしろ、そうでなければ映画にする必要もないと思います。


ここで視点を変えて、なぜ『名探偵コナン』の劇場版が成立するかと考えてみると、それだけ多くの人が劇場に足を運ぶという算段があるからで、その根拠となるのはターゲット層の広さだろうと思います。


『名探偵コナン』はその特異な設定から、メインキャラクターの時点で小学生、高校生、大人、老人と年齢層が幅広く、そこに事件関係者も含めると、ほぼ全ての年代のキャラクターが登場します。

また、物語の中心となる事件との関わり方も、それぞれの年代によって異なるため、どんな年代の観客でも共感できる視点が存在するため、子供から大人まで楽しめる作品になっているのではないかと思います。


ここで話を戻すと、『名探偵コナン』は幅広い年代の観客が想定されるため、全ての年代でも楽しんでもらうためには、わかりやすい、視覚や聴覚に訴えかける派手な演出というものは、とても効果的なものだと思います。


そして、わかりやすさこそが『名探偵コナン』の最大の強みだと私は思います!


毎回「俺は高校生探偵の工藤新一。同級生で幼馴染みの蘭と……」から始まる数分の下りで各キャラクターや設定が簡潔に説明されるため、『名探偵コナン』のことを知らない人でも楽しめるようになっていますが、それは本当に凄いことだと思います!(小説や漫画を書いたことがある方は、自分の作品のキャラクターや設定を数分で簡潔に説明できるものかどうか、ぜひ試してみてください!)


「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵! 真実はいつも一つ!」


……これは劇場版の決め台詞ですが、これだけでも作品の概要が伝わってきます。


『名探偵コナン』は大人の頭脳を持った子供が、その正体を隠しながら難事件を解決していくという設定自体が面白いため、そこがぶれない限りは何をやっても『名探偵コナン』として成立することから、二十年以上もの長きに渡り、毎年劇場版を制作することができるポテンシャルを持っているのだろうと思います。


作家の端くれとしては、これぐらい普遍性のある作品をいつか作り出したいものです!(巷に溢れている、その場、その時限りの「大喜利作品」ではないものを!)


【私が観た劇場版『名探偵コナン』リスト】


『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』1997

『名探偵コナン 14番目の標的ターゲット』1998

『名探偵コナン 世紀末の魔術師』1999

『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』2000

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』2001

『名探偵コナン ベイカーストリートの亡霊』2002

『名探偵コナン 迷宮の十字路クロスロード』2003

『名探偵コナン 銀翼の奇術師マジシャン』2004

『名探偵コナン 水平線上の陰謀ストラテジー』2005

『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌レクイエム』2006

『名探偵コナン 紺碧のジョリーロジャー』2007

『名探偵コナン 戦慄の楽譜フルスコア』2008

『名探偵コナン 漆黒の追跡者チェイサー』2009

『名探偵コナン 天空の難破船ロスト・シップ』2010

『名探偵コナン 沈黙の15分クォーター』2011

『名探偵コナン 11人目のストライカー』2012

『名探偵コナン 絶海の探偵プライベート・アイ』2013

『名探偵コナン 異次元の狙撃手スナイパー』2014

『名探偵コナン 業火の向日葵』2015

『名探偵コナン 純黒の悪夢ナイトメア』2016

『名探偵コナン からくれない恋歌ラブレター』2017

『名探偵コナン ゼロの執行人』2018

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