魅惑の1億円★ 1億円の使い道
雨は、大雨にはならなかったけれども、
近隣の地域や、
他県の川の決壊などの被害は、
自衛隊も出動するほどになっていた!!
東日本大震災で、
津波に流された親戚もいた私には、
あの日のニュース映像と、
今回のとは、
重なって見えた……。
親戚の伯母さんが、
震災から10日して、
やっと電気やら電話やら、
通じたと、
電話をくれた時を思い出した。
『家の中が、
あっちこっち倒れて、
ぐちゃぐちゃだから、
片付けしていた。
連絡遅ぐなってー、
ごめんねー!
水道がなくても、
川の水があるし、
野菜も畑に植わっているから、
食べ物は困らね……。』
ここは田舎じゃないから、
川の水は、普段から、
腐臭を放っていて、
飲み水にはならない……。
買い占め騒ぎで、
お店に品物が無くなれば、
救援物資だけが頼りになる……。
東北みたいにたくましくないな……。
あと、震災から何ヵ月かして、
伯母さんが、
従姉妹の事を話してくれた!!
『仙台のマンションに住んでいたから、
もう連絡もつがねし……。
だめがなって、
思っていたんだー……。
そしたら、
電気と電話つながって、
マンションの上の階に逃げて、
津波さ、
流されずに過ごせたんだと、
私は、あの日買い物で、
駅の近ぐのお店の中さいてー、
近くの避難所に居たがら、
すぐには家さ帰らながったー。
もう娘さだめがと思ってたー……。』
この大雨の被災者は、
東日本大震災の被災者と同じ……。
私たちも、
危ない所で、
川が溢れなくて済んだだけだった……。
トイレや、洗面台、シンクの溜まっていた水は、
買い物から戻ったら、
引いていたものの、
すえたような異臭が残った!!
トイレは、
消臭スプレーで、
我慢して、
洗面台と、シンクは、
除菌用のアルコールスプレーをかけて、
夕方、普通に水を流せるようになってから、
ママがムキになったようにお掃除をしていた!!
今日はお惣菜を
電子レンジで温める手抜き料理♪
極力流しを使わないため
使い捨て容器を使っていた!!
「ゴミは増えて、
エコじゃないよね?」
「下水があふれるのと、
どっちを取るか……。」
ママは私に、
今、そんな事言う!?
って眼が訴えていた!!
夜遅く、パパが帰ってきたみたい。
私は、もう、ベットで、
うとうとしていたけれど……。
こうして、気がついたら朝になっていた!!
やっと厄落とし成功したみたい♪
夜中に起きなかったし♪
今日はまだ大学が、
休講だった。
大学方面の電車が動かないから……。
隣の市は、
水が引いたみたいだけど、
土砂崩れだの、
大災害だよね!!
普段ここら辺を通らないヘリコプターが、
やたらと飛んでいる!!
隣の市の撮影か、
近隣の県の救助かな?
この私に出来ることがある!!
私は銀行に行った。
当選金が振り込まれている通帳を取り出した。
「災害義援金を送りたいのですが……。」
私が通帳と届け出印を手にしていたので、
「はい、ご通帳からですか?
では、こちらの用紙にご記入下さい。」
銀行員の女性が、
窓口予約番号を取ってくれて、
振り込み用紙を手渡してくれた。
銀行で受付中の災害義援金の振り込み先が、
既に記載されている。
1億円。
うち、宝くじ代は、
私からの義援金……。
あとは、私の口座を通過しただけ……。
個人で羨ましがられるだけのお金なら、
1億円は、
被災地に役に立てて、
もらおう!!
地道に働いて、
一攫千金は、
あてにしない……。
1億円が友だち関係を狂わせ、
生き霊の怖さも身に染みたから……。
口べらし★ ホラー短編 瀬崎ぴろ @sezaki-piro
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