学校が大好きだった、というオトナは多くないでしょう。友達は好きだったけど、全体的に厳しくつらく理不尽だった気がする。それでも昔の子供は抵抗しつつ、跳ね返りつつ学校へ行っていたのでした。今の子供はもっと、微妙な距離感で学校に向かうのかもしれない。べつに、楽しかない。なんとなくだるいけど行かなきゃね。そんなあいまいな現在とは違い、もっとビビットに「学校? やだったよ!!」といえる大人は。いま付き合っても、そうとう面白い人です。
小学生時代の面白い思い出話を1学年に一つだけ、6つのエピソード。いやいや、こういうお子さんはいろいろとやらかしてるはず。もっとあるはず。こんな子いたよ。面白いのか迷惑なのか。どんな時代にもちょっと変わった子どもっている。親も先生も手を出して当たり前の時代の面白いエピソードでした。
面白かった。小学生の思い出という感じのエピソードなんだが、悪ガキというか、創造的すぎる子供たちのエピソードが良かったです。
あなたはどんな子供でしたか?子供時代の作者と、それを取り巻く親・学校・教師とのおもひで。底流に流れる哀愁と、淡々とした語り口に一気に読んでしまいました。伸びやかな頃の、ちょっとした冒険。失敗。反発。ユーモアの源泉が哀愁にあるということを証明するかのような、そんな思い出話。