第2話 資金繰りの野郎。この豚野郎。
わいはみんなに起業のマイナス面を知って欲しい。
そしてマイナスを受け入れてから起業や自分自身で事業を起こして欲しいのだ。
なぜ?そんなことを思うのかって?
『なんとなくそんな気分だった』だけだ。
起業するみんなの為に、とか、みんなが成功する為に、とか、そんなことではない。
ただ気分に流された行動の結果、この文章を作っているのだ。
さて表題の資金繰りの野郎この豚野郎についてだが、これは私の準備不足が招いた結果だ。
みんなにはこんなことにならないように注意して欲しい、まじこの豚野郎って気持ちになるから。みんなにはこの豚野郎なんて気持ちになって欲しくないのだ。なぜかって?そんな気分だからだ。
わいは安易な気持ちで起業した、助平心が働いたのだ、起業カコイイ、今より稼げるで、社長や、1番偉いで、などなど、やましい気持ちのもと起業したのだ。そんなやましい気持ちのもとで用意した資金は10万円。
しかしビビリのわいは会社を辞めることなく、会社に努めながら、会社を作り会社を回していたのだ。その時に勤めていた会社とほぼ同じ業種だったので、お金の増やし方はしっていたから、1年ぐらいで300万ぐらいになった。
会社勤め意外で300万作れるなんて、わいってスゲェなと自画自賛したものだ。そこで調子にのったわいは会社を辞めたのだ。そして事務所を借りて人を6人雇った、事務所の初期費用と翌月末の人件費を払った後、わいは死にそうになった。
『預金残高10万円しかない』
絶望した、この世の終わりかと思った、安易な選択の結果、一気に290万も無くなった。そして翌月の家賃も給与も払う金が手元に無い。
人件費と家賃分を稼ぐことはできるのか?本当に取引先は金を払ってくれるのか?毎月120万(当時の販管費)もコンスタントに稼がなきゃいけないのか?まじ無理ゲーじゃね?とか鬱々スパイラルに落ちいった、眠れなくなった。なんて不幸なんだと自分を呪おうとしたけど、そんなこと意味無いから、どうにかしなきゃと立ち直った。その時の売掛金(回収できる予定のお金)を計算し、売上見込を予測し、資金繰り計画をたて、従業員の給料を下げた、その時の自分自身で考えうる、できることを全て実行に移したのだ。
しかし、予測した売上なんてただの予測でしかない、思うようにいかない、当たり前だ。世の中そんなにうまくできてない。
その結果、売上予測とはなにそれおいしいのレベルの売上しか上がらず、再び鬱々スパイラルに落ちいった、やべぇどうする死ぬ。と思った。けどわいは鬱になると死まで考えたあと、そこまで受け入れて元の場所に上がってくる癖がある、極度のマイナス状態にしてから、反転させて、マイナス値を一気にプラス値にもっていく手法だ。と心の扱い方なんてどうでも良いのだが、やるとしか無いと心に決めたわい、素晴らしいことを閃いたのだ。
『上手くいってるとこのやり方をパクろう』
結論、それが当たった。
もちろんパクるだけでなく、自分なりのテイストを加えてより良くしたつもりだ、うんごめん見栄はった、全部盗みました、広告手法や営業手法、電話対応、仕組み、考えられる全てを盗んで実行したのだ、盗むのは恥とか思う人をいるかもしれないけど、
結果良ければ全て良し。
なんだ、盗んだ甲斐もあって、その業界の月間売上で全国1位の結果もだせた。
そして調子にのった。
あれ?実際本気で仕事してる人っていねんじゃね?と、わいの力でこんな簡単に全国1位になれるってことは、めっちゃ頭良い人とかはみんなITとか作る側にいって、この業界には残ってないんじゃね?とか思った。
調子にのってるわい、そして悪知恵を働かしたわい、
『あれ、もしかして、買掛金(払う金)を延ばせるだけ延ばして、売掛金(払われる金)をすぐ回収して、回しまくれば使える金めっちゃ増えるんじゃね?』
と思い、調子に乗っているわいは、営業所を新たに2つ開設、回しまくって事業拡大に突っ走る方向に突き進む。
そう自転車操業とかいう奴だ。BSという観点でみたらマジキチレベルの行動にでた、調子にのっているわいに怖いものはないのだ。
『俺ならできる』
とわいは思っていた、そしてわいはやらなきゃいけないのだ、と謎の責任感と使命感をもってやっていたのだ。しかしこの選択が後々の経営にモロに響いてくることになるとはこの時は知るよしもなかった。
とストーリーを書いていたのだが、伝えたいことは、
『半年ぐらいは自分と従業員と家賃を払えるお金を準備した方が良いよ』
ということ。
まじ絶望するし、心労半端ない、わいがバカなだけだっただけど、2〜3ヶ月先のお金なんて計算なんてしたことなかったから、まじ自分自身を呪ったぜ、まぁ1人で自宅でできるコトを事業にすれば、そんな事にはならないんだけどね。
わい29歳、会社作って3年経って思ったこと。 わい @1wa1wa1
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