クリスティーナ
『聞いたかい?』
『……ええ。でも!』
お父様とお母様の声が聞こえます。
『ステファンくんがそういうんだから、そうなんだろう?』
『だけど、あなた……。ステファンはクリスティーナとって……。どうしていきなりアリスと…。』
『ステファンくんがクリスを貰いたいだなんて、子どもの頃の話じゃないか。』
私の胸がざわざわします。
私の中でアリスへの嫉妬と愛情が、混ざり合ってゆきます。
けれど、憎しみはステファンに……。
愛しい妹に手を出した酬いを受けて貰いましょう……。
私の手で殺してあげます……。
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