アリス

私は街角で嫌な光景をみました 。


姉・クリスティーナの恋人であるはずのステファンが、知らない女性と楽しそうにキスをして いました。


ああ、私はお姉さまが幸せであれば何もいらないのに……。


彼はお姉さまを裏切ったのです。


憎しみが沸き起こります……。




私の思考回路はもう、ステファンをどう苦しめるかと言う思いしかありません。


……どう無惨にやろうかという。





……誘惑してみました。


あっさり私に寝返りました。


ふふ……、なんという最低男……。


生きている価値なんてありません。


彼の口からは、私への気持ち悪い愛の言葉しか出て来ないのです。



「ねぇ、ステファン?お姉さまはもういいの?」



「ああ、君には悪いがあんなお嬢様とは付き合えない。」



ですって?


少し心を病んでいるだけでと言い捨てる彼に吐き気がしました。


ああ……、やっぱりあなたは生きていてはいけない。


お姉さまを患わせるわけにはいきませんから。







私が残酷に殺してあげます…。

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