第7話 上毛新聞社の電話対応

 最初、上毛新聞の誤報は電話によって母に伝わったが、記事そのものも数時間の後に母のもとに届けられた。


 母は、記事を届けた友人とともに上毛新聞社に抗議の電話をかけた、母が言うには電話は最初、土曜出勤していた上毛新聞の社員に通じたらしい。社員だけあって、さすがに対応は手馴れてたらしく、記事の誤りを指摘すると「そうなんですか」などという返答はするものの、記事の責任や真偽についてはうまくぼかして対応したという。

 母はもちろんここで引き下がらず、この電話の後、上毛新聞の購読者である友人たちに電話をして(既に電話をかけた時点でこの記事に関して怒っていた人もいたらしい)、上毛新聞社に対して更なる働きかけを行った。

 

 さすがに五人も六人も電話をかけたので、上毛新聞の関係者から「それはおかしいですね」という返答を引き出した人もいたらしいが、具体的な対策や謝罪というのはこの抗議の中で上毛新聞から示されることはなかった。

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