第24話
*
それから、時代は流れ…戸籍というものに縛られる時代がやってきた。
その頃あたりから、俺はまともではない者とのつきあいが増えていった。
名前も何度も変えては戸籍を偽造した。
そうしなければ生きられなかったからだ。
仕事も、時には法律すれすれのやばいことをするようになった。
さらに、時は流れ、科学の発展と共に、タイムマシンというものが開発された。
俺が生まれた時代には、電気すらまだ一般的ではなかったというのに、時を超えて移動出来るというのだ。
だが、それはもちろん限られた者にしか使えないものだ。
時を遡り、過去の出来事に変更を加えれば未来が変わってしまうのだから。
だが、俺にはそれが天からの贈り物のように感じられた。
そうだ、タイムマシンこそが今の俺を救うことの出来る唯一のチャンスだ。
俺は、時空監視局に勤める者にコネを作った。
ディッキーというタイムポリス所属の若い男だ。
奴は堅物そうな見た目とは裏腹に、女とギャンブルに目がなく多額の借金を抱えている。
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