不死4

 体液が錬金術で作られた命の水が混じっており、要所要所の臓器も再生力が高い肉に変えてある。臓器を失っても他の臓器が失った臓器の代わりとして作用する。細胞に植物が混ぜ込んであり肉体が傷ついた時にそれを癒す植物が体から生え、肉体を再生させる。大気中の元素を集め肉体を再生する材料として使う。救済の悪魔の力で死んだ事実を消す。魂のコピーを肉体と別の場所に保存し、本体の魂が欠損した場合コピーの情報を用いて魂を再生する。吸血鬼化しており再生力が高い。原初神族なのでそもそもの寿命が存在しない。死んでも脱出不可能な状況に陥ると別の安全な場所で復活する。魂から肉体を再生させる。などなど、多岐に渡る。単純に肉体の再生力を上げるだけの特性が十七個もあったり、持ってるだけで死ななくなる伝説の剣の鞘って何ですかそれ、捨ててくださいよ。魔術による老化の進行停止とかお前そもそも老化しないだろ!って感じですよ。

 そんな感じで元々意味がないやつとか同じような効果のも結構混じってたりして、総数なんと六十四個ですね。その内、対策が死神の方で確立している物が五十九個、残り五個は死神組織も把握していない未知の物です。今は残りの五個についてだけ調べることにしましょう。

 一つ目、死なない並行世界の選択?意味が分からない。

「リベル、この並行世界ってどういう意味ですか?」

「並行世界かい?そうだな、例えば「もしあの時こうしていたら、今は違っていただろう」が実際に存在している世界のことだよ。その死なない並行世界の選択ってのは「もし、ああしていたら死ななかっただろうな」っていう選択をした世界を選び続けるという効果があるらしい」

「らしいって、実際にこの不死特性が発動したことはあるんですか?」

「わからない、でもこの不死特性はアクスィの契約と同じようなタイミングで発動するもののようだから、おそらく一度も発動したことはないだろう。ただ、そもそも死んだという事実が消滅するらしいから、発動したとしても覚えていないだけかもしれない」

 詳細不明、対策不可能っぽいですね。私がここで調べ物をしていても、あまり意味がない気がする。そもそも、不死に対する前知識が無さすぎるし。この辺の文献やリベルの不死リストは死神組織にある、不死者対策室とかに送ってそっちで効果がありそうな方法を考えてもらいましょう。

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