勝負4
別に殺したくなるほど恥ずかしいセリフを吐いたわけではないのでよかったですが、とりあえず一発、かつて神の一人を殺した魔剣「クラーゲンロイエ」でぶっ殺しておきました。どうせ復活するんでしょうけどね。
リベルが復活するのを待っていると、誰かが訪ねてきた。出てみると、赤味がかった跳ね気味の短髪、で、遠めに見たら男性かと思うような体つきをしてますが、近くで見れば確かに女性であることがわかる整った顔立ちをした、見た目の年齢は私より少し上といった感じの女性がいました。
「うち、契約の神やってます、コントラクトゥスです」
「どうも、私は死神のテロリカです」
じゃなくて、今この人なんて言いました?
「契約の神様?」
「そやで、契約の神様や」
「てことは普段、天界に住んでる神族の人ですよね?」
「そやな、天界に住んでる神族の人やな。ん?神やから人や無いか?」
そんなことはどうでもよくて、天界に住んでて神族で、今目の前にいて、話ができるってことは、私とリベルを天界へ連れて行ってくれるってことじゃないですか?
「コントラクトゥスさん?でしたっけ?お願いがあるんですけど」
「トラトでええよ?コントラクトゥスって長いからなぁ。しかもトラトの方がかわええやろ?」
神様って思ったよりフランクなんですね。
「まぁそんなことより、この契約送ったの君やね?」
話を遮って突き出された紙はさっき書いた、リベルの魂を私が頂いて、リベルは復活しないって契約が書かれた天命の契約書でした。
「そうですけど、なにか?」
「いやなに、契約を送られて、神の強制力
「それはそれは、ご丁寧に」
ていうか、リベルを殺すのは神の力をもってすら不可能なのか。
「ええてええて、天命の契約書は絶対って言ってるわりに、こんな魂のやり取り一つもまともにでけへんのか?とか思われてもしゃーなしやしな」
「そこまで思ってませんよ」
「そうけ?それならええんやけど。そうや、そういやさっき、なんや頼み事があるとか
「実はですね、訳あって天界へ行きたいんですよ」
「天界へ?なんでまた?」
「さっきの契約文にもいたですね、リベルって奴を殺す方法を探してるんですよ」
「リベル?なんや聞いたことある
リベルは天界では有名人だったりするんでしょうか。ていうか神族の人ってみんなこんな感じなのかな?
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