第3話 ――ほし…………ぜ……ろ………



――ほし…………ぜ……ろ………




私の前に提示されたのは、無残な現実だった。




★0



そうさ、現実なんて、こんなものさ。今までも――これからも――。


頭の中で、なにかが囁いた。



カクヨムで大賞を獲り、華々しくデビューし、インタビューをうけ、多くの読者に笑顔でサインをして回る。


――いままで何度も思い描いていた、そんな、幸せな、イメージが……

……脆くも、崩れ落ちて…………いった。




――いや、まだ公開してからたったの1時間だ。


立ち直ろうとする私。



――しかし。


2時間が経ち……


――作品が多いからまだ辿り着けないだけだ。


3時間が経ち……


――勝負はこれからだ。


5時間が経ち……


――まだ夜組の読者が居るはずだッ





そして深夜。


――★は……


0の、ままだった。





――パソコンを、終了、させ、る。





★0……、★0……。


私の作品は……★0の価値しか無いのか……?




私は寝床でまんじりともせずに、一夜を過ごした。








――そう、この頃の私も、まだ――純粋といえた。


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