第3話 ――ほし…………ぜ……ろ………
――ほし…………ぜ……ろ………
私の前に提示されたのは、無残な現実だった。
★0
そうさ、現実なんて、こんなものさ。今までも――これからも――。
頭の中で、なにかが囁いた。
カクヨムで大賞を獲り、華々しくデビューし、インタビューをうけ、多くの読者に笑顔でサインをして回る。
――いままで何度も思い描いていた、そんな、幸せな、イメージが……
……脆くも、崩れ落ちて…………いった。
――いや、まだ公開してからたったの1時間だ。
立ち直ろうとする私。
――しかし。
2時間が経ち……
――作品が多いからまだ辿り着けないだけだ。
3時間が経ち……
――勝負はこれからだ。
5時間が経ち……
――まだ夜組の読者が居るはずだッ
そして深夜。
――★は……
0の、ままだった。
――パソコンを、終了、させ、る。
★0……、★0……。
私の作品は……★0の価値しか無いのか……?
私は寝床でまんじりともせずに、一夜を過ごした。
――そう、この頃の私も、まだ――純粋といえた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます