2枚目 why are you angry?



「俺は今どこにいる?」

「学校の渡り廊下、それに今は敵が3体いるよ。」

「理典は置いてきたようだな。まぁ何か考えがあるんだな?」

「うん。っていうかもう大体わかってるでしょ?」

「まぁな。」

紅崎、ダイヤ、理典の3人は能力者であり、能力者の協会『Ability

Association』に『Rainbowstars』という名で加入している。

この世界では非常事態には戦う事を条件にこういった能力者協会が軍部によって認められている。

そしてそれらの能力は公にするのも隠すのも自由だ。

ダイヤは時を止める能力【time stop】を持ち、それを使い理典に気が付かれないように紅崎を運んだのである。

「じゃあいこうか!」

「ああ!」

2人は一気に廊下を疾走はしる。












GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA










その咆哮を聞いた2人は曲がり角に隠れる。

「多分これが噂の化け物だね。」

その怪物は全身が岩で出来ていて工学部の試作兵器を所持している。

「この手の相手は今まで見たことがないな。新手か?」

「やるしかないでしょ!」

クレサキの発言をさえぎるダイヤ。クレサキは近くで隠れている気配を感知し、語りかける。

「リーフか?」

「紅崎!?丁度良かった!あいつらを倒すのを手伝ってよ!」

リーフがダイヤの裏からおもいっきり消火栓の扉を開けて登場した。

「うわあああ!驚かさないでよ!」






そこに駆け付けたのは先ほど、問題を取られたと騒いでいた教師だった。

「お前たち、早く逃げろ、ここは俺たち教師が始末をつける!!」

「ゴメン、先生。」

「うん、今回ばかりは先生の指導を聞けない。」

「勿論お断りだ。」

「…………お前ら、何もわからないのにえらそうなことをいうな!」

「あぁ、先生は僕達が能力者って事知らないんだったね。大丈夫だよ。僕達のほうが良くわかってると思うよ?」

「あれは工学部の作った試作兵器、それを使ってくるという事は工学部の兵器から作られた怪物か暴走させられ怪物にされた工学部の可能性が高い。さらに言うとリーフをここで拾ったという事はだ。恐らく後者だろう。」

と、予想される可能性を的確に応える紅崎。そしてそれに驚いたのは…………

「なんで分かったの!?」

リーフだ。

「工学部の兵器から作られたならそれの所有者がいててもおかしくないし製作途中という事もあるだろう。それにお前の親友が工学部のほうにいただろ?」

「それにさ、多分だけど僕達より弱いのに下がれっていうのはひどくない?」

「お前たち…………俺に任せ…………」










GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA












うわあああああああああああああああああああああああああああああ






教師の体が後ろにぶっ飛んだ。それを見て驚くクレサキとダイヤ。

「だから言ったのに!聞く耳持ってくれよ!僕たちがいく!」

「てか最初からそのつもりで来たんだしな!」

その時、遅れて登場した理典

「やっとみつけ…………あれ?」

「結局来たか、偶然とはいえ好都合だ。お前の能力でとりあえずその教員つれて逃げろ!」

「は?」

理典には今この場で起こっている状況が理解できていなかったのだ。それもそのはず、今ついたのだから。しかし、理典はうなずきこの場を去った。





そしてリーフとダイヤ、紅崎が臨戦態勢に移った。

「ダイヤ、リーフ俺はコイツを倒す、コイツは他の2体同時に相手にした時の倍は強いからな!お前らは残りの犬人間みたいなの2体を倒せ!」

「うん!でもリーフは大丈夫?失敗したらただじゃすまないよ?」

「…………うん、1度は不利すぎて隠れたけどここで逃げるわけにはいかない!」

「同感だぜ。全員で1体づついったら被害が増えるしな!それに当たらなければどうということはない!」

「それどっかで聞いたことあるよ!シ…………」

「いくぜ!」

何かを感づいたダイヤの台詞を遮るかのように進撃の合図を出した紅崎。

「うん!」

クレサキ達は一気にかけ出した。


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