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5月ともなれば、クラスの雰囲気に慣れ始める頃だ。
1週間後には遠足があり、
3年生は東京ディズニーランドに行くことになっている。
だけど、私は許されない。______が、
それを周りにいうことすらも許されない私は、
行く体で、周りに話を合わせなければならない。
「咲〜同じ班になろ!」
「、
うん、いいよ」
こうやって友達と笑顔で生活することも、
私はもう、できない。
3月までは、確かに私は存在していた。
明るくて、
みんなと仲良くできて
自分で言うのも引け目を感じるけれど、
人気者の部類には、いたと思う。
私はそうやって
数々の友達に支えられながら生きてきた。
友達と笑いあって
放課後遊びに行ったり、映画を見に行ったり、
そんなこと、しょっちゅうあったのだ。
私はなぜ、帰る場所が
薄暗い森の奥のアパートになったのか。
わかっているけれど、
未だに、理解できていない。
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