個性

普通って何だとか 自分らしさとか

格好いいと思っていた時があった


そんなの子どもの頃の戯言だと

笑える大人になる予定なのだろうと

心の中で何処かでは 実はそう思っていたんだ


それを遠巻きに見ながら笑う事

それも自分らしさなのだろうとね


仲間内でそう話している事自体が ただ自分らしいと勘違いしていたんだ 

あの頃皆で他愛も無い論争がそうさせていた


それでも僕は大人になってもそう感じる 大人になってしまった


そう それは僕にとっての普通 僕にとっての自分らしさ

あの頃の皆はどう思っているのか 僕は知らない


それでもあの頃が懐かしいとも 思わなければ

あの頃が良かったとも 感じない


僕が思うのは あの頃大人びながらも否定をしていた大人

そうやって背伸びをしていた事に酔いしれていたのだ


そしてその少年がまだ 心~此処~に存在する事

それがいつしか僕の個性であり存在

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