第6話 誕生秘話・Ⅴ 「危うし、北秋田市!」

アキラ「どういうごとだ…」

ゾクギ・緑「待って下さい! 私は…」

 ゾクギ団・緑は言葉が続かずがっくりと崩れ落ちた。アキラは自爆に警戒しながら、ゾクギ団・緑の覆面を剥いだ。女だった。

アキラ「おめは!」

女  「助けで…」

アキラ「百合!」

女  「私は…」

 ゾクギ団・緑の女はそのまま気を失った。


N「かつて、ゾクギ団の追っ手から逃れる途中で、娘の愛を庇ってこの世を去ったはずの百合が、敵の戦闘員姿で再びアキラの前に現われた! いや、百合のはずがない…とすれば、一体この女は何者なのか!」


 左足に銃弾を受けた大量出血の痕…

アキラ「おい…おい!」

六 郎「その人…!」

丈 雄「どうした、六郎?」

六 郎「その人はオレば助けてけだ人だ」


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 六郎の回想。

 ゾクギ団基地・戦闘ヘリ工場で配線の作業に疲れ、操縦席で居眠りをする六郎が、警備兵1に引き摺り下ろされた。

警備兵1「てめえ!」

 戦闘員姿の菅原京子が、六郎を棍棒で半死半生にまで殴る警備兵1の手を止めた。

京 子「それ以上働けなくしてどうする」

警備兵1「てめえオレの仕事を取るのか」

京 子「口のきき方に気を付けろ。作業員に怪我を負わせるのが仕事なのか? この作業員は腕がいいんだ。死なれては困る。規律違反は独房に入れる規定になっていたと思うが、怪我を負わせるとは聞いてない。万が一の場合は、おまえが責任を取ることになる。その覚悟があるなら殺してしまえ」

 不満そうに去る警備兵1を京子は止めた。

京 子「待て! この始末、どう付ける」

警備兵1「・・・」

京 子「どう付けるんだ! オレを女だと思ってなめてんじゃねえぞ、コラ! オレはおまえらの管理も仕事だ。この始末、どう付けるか、口のきき方に気を付けて、今報告しろ」

警備兵1「…すまない」

京 子「見逃すのはこれっきりだぞ」

警備兵1「はい」

京 子「うせろ」

 京子は警備兵1が去ったのを見て、六郎に近付いて来た。

京 子「歩けるか?」

六 郎「はい」

京 子「付いて来て…快復するまで独房に入ってなさい」

六 郎「・・・?」

 京子は六郎を連行する形式をとった。

京 子「どごから来た?」

六 郎「合川…」

京 子「私は萱草だ」

六 郎「んだしか!」

京 子「まっすぐ前ば見で歩げ…怪しまれるんて」

六 郎「はい…」

 六郎はよろけた。

京 子「ちゃんと歩げ! (小声で)チャンスが来たら逃げるべし…」

六 郎「え?」

京 子「おめの回復待って一緒に逃げるべし。このまま居だら、みんな殺さえる」

六 郎「あんだは…?」

京 子「ええがら、とにかぐこっちがら連絡するがら…ええべ」

六 郎「なしてオレば?」

京 子「あの新型ヘリば操縦でぎるべ?」

六 郎「はい…」

京 子「あれで逃げるべし、早ぐ体治せ」

 二人は独居房に向かって進んだ。独居房の入口に警備兵2、3がいた。

京 子「独房入りを連れて来た」

 独居房が開いて二人は通過する。空いている房の前で止まった。

京 子「中さ入れ!」

 六郎は入るなり倒れ込んだ。京子は周囲に人が居ないのを確認して、六郎の額に手を当てた。

京 子「凄い熱…連絡付けやすいように、逃げるまでここに居でもらうがら。そえがら、これ…」

 京子は六郎に携帯食料と水を渡して去って行った。


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 元のゾクギ団基地通路の陰の死角。

丈 雄「おめ、この人に助けでもらったんだ…」

 京子は気を失ったままだった。

アキラ「…二手に分がれで脱出するしかねな」

丈 雄「え?」

アキラ「お互いに負傷者抱えでうろついだら目立づべ」

丈 雄「それもそうだしな…」

アキラ「六郎ば連れで先に行げ!」

丈 雄「松橋さんは!」

アキラ「オレも少し後から行ぐ。安の滝で落ぢ合うべし」

 丈雄が六郎を抱えて死角から出ようとすると、ゾクギ団戦闘員らが戻って来る気配がした。二人は急いでマスクを被って息を凝らした。死角の先の通路を通り過ぎようとするゾクギ団戦闘員の後ろからドケーン将軍の声が聞こえた。

将 軍「待で…この奥は見だが?」

ゾクギ・黄「いえ…」

 将軍に促されてゾクギ・黄が警戒しながら死角を確認に入って行ったが、間もなく死角を確認して出て来た。

ゾクギ・黄「異常ありません!」

将 軍「侵入者を建物の外に出すな! 急げ!」

 ドケーン将軍以下を見送ったゾクギ・黄が死角に戻って来た。そこで息絶えているもう一人のゾクギ・黄が倒れていた。死角に入って来たゾクギ・黄がマスクを取った。丈雄である。

丈 雄「危ねがったしな…」

アキラ「まだ戻って来ねうぢに急ぐべし!」

丈 雄「んだしな、したら先に行ぐし!」

アキラ「後でな! 」

 丈雄は再び六郎を抱えた。

アキラ「丈雄さん!」

丈 雄「はい?」

アキラ「死ぬなよ…絶対に!」

丈 雄「はい!」


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 六郎を抱えた丈雄が、死角の前の通路を窺い、静まり返った薄暗がりに顔を覗かせた。警戒しながら死角を出て通路の奥に消えて行った。


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 安の滝・上段河原の草叢に二人の影…ゾクギ・緑を背負ったゾクギ・青が河原に現われた。ゾクギ・緑を降ろして横にし、フキの葉を手折って滝の水を汲み上げた。ゾクギ・緑を抱き上げ、マスクを剥ぐと京子の顔が現われた。京子は薄っすらと気付き、水を飲むが再び気を失ってしまった。アキラは、ゾクギ・青のマスクを取って、京子の足の止血部分に滲む出血具合をを確かめた。

アキラ「(モノローグ)このままだとやばいな…おまえ、誰なんだ…」

 アキラは辺りを窺うが、意を決して京子を背負い、安の滝から消えた。


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 早朝の鬼ノ子山御堂に消えかけた焚き火が燻っていた。アキラの傍らで古樹にもたれてぐったり眠っていた京子が目を覚ました。

アキラ「気が付いだが…」

京 子「私を助けでけだえったが…」

アキラ「弾は取って縫ったがら…足痛むべ」

京 子「…大丈夫」

アキラ「おめ、故郷はどこだ?」

京 子「萱草…」

アキラ「・・・」

京 子「私のごど、百合って呼んだけど…」

アキラ「・・・」

京 子「なして?」

アキラ「人違いをした」

京 子「…そう」

アキラ「何故なんでやぢらの手先に…」

京 子「年老いた両親を仕事もない田舎でどうやって見てげばいいの…ジェンコのためだ…したども私が馬鹿だった…殺さえだら永久に両親に孝行でぎねぐなるどごだったもの」

 京子は起き上がろうとするが、足に激痛が走って動けない。

アキラ「今のどごろ、こごだば安全だんて、しばらぐ隠れでればええった。傷っこ治してがらトッチャどカッチャのどごさ帰れ」

京 子「あの人だぢは?」

アキラ「安の滝で落ぢ合う筈だったども…あんだの出血がひどくてな。これがら行ってみるどごだ」

京 子「私のために二度手間になってしまって…」

アキラ「なんも丈雄さんだばきっと大丈夫だ。それより、あんだ、一人で大丈夫が?」

京 子「はい!」

アキラ「んだが…もし万が一の時は、このお堂の床下にもぐれば、食い物もあるし、根子集落方面に繋がる抜け道にも出れるんて」

京 子「はい!」

 アキラはマスクをポケットにしまい、山に消えて行った。


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 丈雄は六郎を肩に抱えながら、沢伝いの山林をさ迷っていた。

六 郎「あんちゃ、安の滝はまだだべが…」

丈 雄「迷ったがもしれね」

六 郎「あんちゃ、オレもう歩げね…」

丈 雄「分がった、少し休むべし」

 丈雄は警戒しながら、剥いだマスクに近くの沢の水を汲み、六郎に飲ませた。

六 郎「あんちゃ…オレ、死ぬえたべが…」

丈 雄「心配するな、森吉の神様が守ってけるんて」

 丈雄の動きが止まった。

丈 雄「やぢらだ!」

 二人は気配を殺して草叢に姿を隠した。丈雄はゆっくりと三本の五寸釘を指に挟んで拳を握った。ゾクギ団・黄のスコープが二人を映し出し、照準の赤い光が丈雄の眉間を捉えた。

六 郎「あんちゃ…み、眉間に…!」

 狙撃銃の弾きがねに指が掛かった…が、ゾクギ団・黄は身動きできなくなった。

将 軍「何してる! 早く打で!」

 ゾクギ・黄はそのまま突っ伏した。

将 軍「誰だ! 姿を現せ!」

 将軍の爪が飛んだが歪曲して樹木に刺さった。陰陽師・田島禎山が現われた。

将 軍「おめえ、鷹巣神社の!」

田 島「オレば知ってるが! 誰だおめ!」

将 軍「やれ!」

 ゾクギ・ピンク、緑、青が田島を襲った。五寸釘の猛反撃がゾクギメンバーを急襲した。

六 郎「あんちゃ!」

丈 雄「オレでねんだ…まさが!」

 ゾクギ団は攻撃の出鼻を挫かれて不利と見たか引き上げて行った。草叢から丈雄たちの祖父・滝次郎が現われた。

丈 雄「やっぱりジッチャだ!」

滝次郎「丈雄!」

 丈雄は六郎を抱えて草叢から出て来た。

滝次郎「六郎は大丈夫だが!」

丈 雄「かなり衰弱してるども、大丈夫だ!」

六 郎「ジッチャ…」

田 島「とにかぐ、やぢらが戻って来る前に!」

滝次郎「んだな!」

 一同は滝次郎に導かれるまま、山中に消えた。山中にある滝次郎の作った隠れ家に辿り着くと、六郎は気を失った。


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 京子は鬼ノ子山御堂を出て、足を引き摺りながら山を下りて行った。


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 元の滝次郎の隠れ家。

田 島「弟さんが快復するまでは動がねほうがええしな」

丈 雄「ジッチャ…この方は?」

田 島「安心してけれ、鷹巣神社の宮司だし」

丈 雄「ああ、あの神社の神主さんだしか!」

田 島「あのニュース…ご存知だったしか?」

丈 雄「ニュース?」


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 阿仁合駅待合室のテレビのニュース画面を大勢の人が集まって見ていた。桜庭泰治郎が記者会見をしている苦汁の表情が映し出されていた。

ニュースの声「桜庭土建で多くの作業員が行方不明になっています」

桜 庭「我が社は、契約期間の作業を終えた方々に関しましては、きちんと送迎バスでご自宅の最寄の駅までお送りしております。その後の消息に関しましては、お答のしようがありません。お帰りにならない理由としては、いろいろ考えられるのではないでしょうか? 例えば、普段持ち慣れない大金を手にすれば、都会に出て一息吐きたくもなるでしょう。そのまま、帰りたくなくなるというのも、考えられないわけじゃ…全て当方に責任を押し付けられても困ります」

 ニュースを見ている待合室の住民から、テレビに向かって野次が相次いだ。


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 元の滝次郎の隠れ家。

丈 雄「ニュース見でれば六郎ば絶対にやらねがったのに…」

田 島「仕事に出た私の父も帰って来ないんです。森吉の工事現場のお清めの神事と言われて行ったんですが…。桜庭さんに聞いても、来ていないというんで、消息を探しているうちに、あの異様な基地を発見したんです。おまけに、命まで狙われる破目になって、黒いやぢらに囲まえでしまって…そこに滝次郎さんが現われでけだもんで、何とが助かったども」

滝次郎「黒いやぢらだらけで身動き取れねぐなって、この小屋に逃げだども…ここにいづまでも居るわげにも行がねがらな」

田 島「あの基地を見れば分がるども、何が大変な事が起こっているのでねがなど…」


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 安の滝に向かう道なき道を走り抜けるアキラの動きが止まった。

アキラ「・・・」

 アキラは胸騒ぎを覚えて引き返した。


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 元の滝次郎の隠れ家。

滝次郎「一旦、町さ引返そうど思って山を下りる途中だったんだ」

田 島「あんだがだは?」

丈 雄「安の滝に向がってだども、迷ってしまって…」

滝次郎「なして安の滝さ?」

丈 雄「松橋さんど落ぢ合うごどになってだもんで」

滝次郎「松橋さんて?」

丈 雄「ジッチャが話してだマタギラーの…」

滝次郎「アキラさんがい! アキラさんに助けてもらったのがい!」

丈 雄「んだ…アキラさんはもうひとりの怪我人ば助けで…二手に別れて基地がら逃げだんだ」

滝次郎「ひば、今頃アキラさんは!」

丈 雄「たぶん、先に安の滝に着いだべがら、オレだぢを待ってるど思う」

滝次郎「このままだばアキラさん、危険だな…」

丈 雄「どしたらええべ! 急いで行がねば!」

滝次郎「いや待で…」


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 アキラは山中を引き返して走った。


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 元の滝次郎の隠れ家。

滝次郎「アキラさんだば…たぶん安の滝の周りに潜んで、おめだぢ来るのを待ってで…」


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 太平山御堂に辿り着くアキラは、京子が居ないのに気付き、御堂の床下を覗いたみた。

アキラ「・・・」


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 元の滝次郎の隠れ家。

滝次郎「丈雄…」

丈 雄「え?」

滝次郎「アキラさん、怪我人ど一緒だってしゃべてだな」

丈 雄「んだ、足を銃で撃だれて出血ひでふて…」

滝次郎「ひば…どごがで手当でさねばねな…」

 滝次郎は急に立ち上がった。


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 民家が点在する萱草の町には京子の実家がある。京子の母・イネは仏壇の前で先祖に手を合わせていた。

イ ネ「京子…元気でえでけれな。桜庭さんに聞いでも、なーんも教えでけね。早ぐ帰って来てけねが?」

 その時、仏壇に供えたご飯の茶碗が割れた。

イ ネ「京子! どうした、京子! オド(父さん)! オド! 茶碗割れだ! 京子に何があった!」

 イネは外に飛び出して夫を呼び叫んだ。

イ ネ「オドーッ! オドーッ!」

 足を引き摺った京子が身を隠して実家の裏口から入って来た。

京 子「カッチャ?」

富 雄「京子が…」

 見ると、土間に息も絶え絶えの父が倒れていた。

京 子「トッチャ! 誰に!」

 富雄は一箇所を指差して息絶えた。父の指差した先には物置に抜ける戸がある。恐る恐るその戸を開けたが、朽ちた小屋が野ざらしになっているだけだった。そこから、微かに懐かしい子守唄が聞こえたような気がした。戸を出て物置に向かうと、老婆がふらつきながら子守唄を歌って立っていた。

京 子「カッチャ!」

 駆け寄ろうとすると、母は銃弾に弾かれた。続けざまに銃弾は京子を襲ってきた。寸でのところで物置に転がり込んだ。

京 子「こごまで追っかけで来るなんて…」

 京子は足を引き摺りながら、側にある鎌を握った。ゾクギ団が物置の戸を蹴破って入って来た。京子が意を決して物陰から飛び出し、鎌を投げようとした時、次々とゾクギ団らが倒されていった。

京 子「・・・!」

 マタギラーがナガサを杉鞘に納めた。

アキラ「そんた体で無茶するな」

京 子「松橋さん!」

アキラ「これがおめの仕えた敵の正体だでば」

京 子「トッチャが…カッチャが…」

 京子は銃弾を受けた母・イネに駆け寄ったが既に息絶えていた。息絶えている父・富雄に視線を移した京子は泣き叫ぶしかなかった。


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 線香の煙が静かにくねる京子の家の仏間には二つの遺体の床が並んだ。

京 子「私…このままだば引き下がれね!」

アキラ「したら、どうするえた?」

京 子「全部、警察さ話っこして、法律っこで裁いでもらいます」

アキラ「その警察も既に悪魔の傘下だとしたらどうする?」

京 子「そんたら事! そんたら事! そんたら事ーッ!」

 京子はどうしようもない怒りをアキラにぶつけるしかなかった。

アキラ「・・・」

 その時…アキラに百合の声が届いた。

百合の声「あんだ…私…死んでも、あんだど愛ば…守るがら…」

アキラ「・・・!」

 京子はアキラの襟を握り締めて怒りと悲しみに震えていた。

アキラ「鬼ノ子山さ、登る…一緒に行ぐが…」

 京子は頷いた。


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 アキラの肩を借りて京子は鬼ノ子山・幸屋渡口を登って行った。


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 一方、滝次郎たちは鬼ノ子山・比立内口を登っていた。


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 鬼ノ子山御堂にアキラと京子が現われた。二人の前には立派に成長した陽昇が立っていた。

アキラ「陽昇!」

陽 昇「準備が出来ました」

 愛が現れた。

アキラ「愛! 二人とも…」

 アキラの目に涙が溢れた。

アキラ「二人とも、今までよく堪えだな」

陽 昇「悪鬼を倒すメンバーは揃いましたか!」

アキラ「・・・」

 アキラは俯いた。

声  「揃ったど!」

アキラ「・・・!」

 滝次郎たちが現われた。

アキラ「滝次郎さん! 丈雄さんだぢも無事だったしか!」

田 島「鷹巣神社の田島です! メンバーさ入れで下さい!」

滝次郎「悪鬼を倒すメンバー揃ったべ!」

丈 雄「揃った!」

六 郎「揃った!」

京 子「揃った!」

 滝次郎は京子を見て驚いた。

滝次郎「百合ちゃん!」

京 子「私は萱草の菅原京子です。その百合さんって誰だしか?」

滝次郎「誰って…アキラさんの…」

アキラ「世の中にはそっくりだ人が7人居るっていうがらな」

陽 昇「早く悪鬼を倒したいよ、父さん!」

アキラ「…倒すど…みんなで倒すど!」

一 同「オーッ!」


N「こうして彼らの更なる猛特訓が始まるのだ!」


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 ついに完成された悪の要塞で悪鬼が笑う。

悪 鬼「まずは…内陸線から破壊せよ!」

 命令を受けるドケーン将軍以下が、新基地からダンゴー一号型戦闘ヘリの一隊を組んで発進した。


N「ついにゾクギ団が動き出した! 間に合うのかアニアイザーたちよ! 北秋田市はどうなってしまうのか!」




( 第7話 アニアイザーの使命とは! につづく )

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