「0000-xyz」
ネオペターバーグの北西部にあるネオペターバーグ空軍基地にはつい一時間前、核汚染地域を通過してきたプラベートジェットが着陸許可を申請してきた。
コーヒーの匂いが漂う室内で導師イムラーンは長年の敵と向かい合っていた。
「どうした、イムラーン。久方ぶりの再会だってのに、連れないじゃないか」
ローガンが連れてきた元
「てめえのせいだろうが、糞兄貴」
拘束を解かれたイスカンダルがローガンと共に入国したアレハンドロとネオペターバーグについたばかりのアレクセイと並んでローガンの後ろに控えている。
「それで、何だ。今回の件は全部
イムラーンは低い声で言った。
「もちろん、そうだ」
ローガンは
政策コード「0000‐xyz」は二〇年前に発動された
しかし、
これは
ローガンの話では、「0000‐xyz」には、その他に外交問題を解決するための側面があったのだという。
「
ローガンは自分がプログラムの開発者であるかのような口調で話し始めた。
「その際、
イムラーンは信じられないといった風に、窓外に目を投げた。今までの苦労が報われるどころか、水の泡になりかねない話だ。
更新プログラムのことはヴィナから聞いていた。自分自身、
「てめえはそこでコーヒーでも飲んでろ、糞兄貴。俺は他にも仕事があるんだ」
イムラーンは気分を変えるために別室に移動し、数分前から交信中のネット電話のマイクを握った。
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