右目が無いから
僕がいつも俯いて歩いているのは、別に心に闇を抱えているからじゃない。
そうしないとけつまづくからだ。
右目が無いから。
僕がいつも眉間に皺寄せてあたりを睨みまわしているのは、別に不機嫌だからじゃない。
ただ見えてないだけだ。
右目が無いから。
僕がいつもウインクするのは、別にキザを気取っているからじゃない。
もう瞼が動かないからだ。
右目が無いから。
僕がいまだVRに手を出さないのは、別に貧乏性だからじゃない。
視差式立体映像が見られないからだ。
右目が無いから。
僕がいつもおもちゃ屋でプラモデルを爆買いするのは、別にせどりを企ててるからじゃない。
ただの趣味だからだ。
これについては、両目が無い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます