第一章 入学しちゃった感

読んでも読まなくてもOK

第 零 話 俺のクラスメイトはあの人










「歴史の授業は寝る時間」


「歴史ってやる意味ある?」


「歴史ってつまんなくない?」


誰だってそう思った事は一度くらいはあるのではないだろうか。


………


わかるよ、すっげーわかるよ!だってつまんないもんね!過去の事とかぶっちゃけどぅーでもいいよな。俺も中学ん時バリバリ寝てたもん。まぁおかげでテストやばかったんだけど。でもだからって勉強するかって言ったら、絶対と言い切れる程しないだろう。宿題のワークは答え丸写しするし。つか写すのすらだりぃし。大体半分以上の人がそう思った事あるんじゃねーの?



だがこの教室では。


それらの類の言葉は禁句だ。


絶対に言ってはいけない言葉不動の一位だ。


それもこの学校創立以来。


創立何年かって?…多分60年くらい。


まぁともかく、そういう事だ。とりあえず「歴史キライ」とか「歴史ダルイ」とか言っちゃいけねぇ。なんでかっていうと、単純明快。まじで簡単。


この、国立庵城こくりつあんじょう高等学校にはそのが通っているからだ。ざっくり言うと歴史を創ってきた古今東西の名だたる偉人やら知識人やら将軍やら王様やら何やらが通ってるっていう事。


だから皆大好き新撰組鬼の副長の土方歳三ひじかたとしぞうとか、タイムリーなところで言えば織田信長おだのぶながとか…卑弥呼ひみことか。


ガチで通ってます。


いや、ここ天国じゃないから。ちゃんと現実現世だから。うん、あと俺頭おかしくないから。


そう、まぁ、とにかく!


桜舞うこの季節!つまり4月!第一火曜日!の今日!


俺は庵城高校に通い始める事になりました!クラスメイトに明智光秀がいると専らうわさの1年1組に!






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