DVD、車、マンガ等々……。今では、色々な物をレンタルする事ができます。
もしも、恋人さえもレンタルできる。
そうなった時、あなたはどうしますか?
今回の物語は、一人の同性愛者の物語です。
主人公はある日、偶然にも彼氏をレンタルできるサービスを行っている会社のサイトを発見します。
しかし、そこでは残念ながら、男性の利用は出来ないもよう。
ガッカリとしてしまう主人公でした。
しかし、どうしても諦めきれなかった主人公は、ちょっとした賭け事をします。
その内容とは、倍率の高い一番人気を予約して、その予約が受理されれば、自分は女装し、女の子としてこのサービスを受けようと……。
どうせ駄目だと、ネガティブに挑戦した賭け事は、何とまさかの当選。
人気ナンバーワンの彼氏を三時間程レンタルすることができたのでした。
ナンバーワンの彼氏は、とても優しくて、夢のような時間を主人公は過ごします。
でも、最後の最後。そこで現実を感じてしまった主人公は……。
同性愛とはなかなかに受け入れられにくいものです。
さらに、性格があまり外交的では無さそうな主人公。
そんな彼では恋人なんて夢のまた夢……。
そんな主人公が葛藤しながらも借り入れる事ができた一瞬の恋人。
主人公が、それはそれは楽しそうにデートをするシーン。
私はにやにやが止まりませんでした。
でも、そんな幸せな中、悲しい現実に主人公が気づいてしまった時、私はとても苦しかったです。
そんな事気にしなくて良いのに、となんの助けにもならない気休めを言いそうになるくらい苦しかったです。
そして、この物語の結末。
それを目にしたとき、私は……。
これ以上書くとネタバレになってしまうので、やめておきますね。
一言で感想を言うと、とても面白かったです。
私も、主人公と同じように、一時の幸せを感じることができました。
作者さん。ありがとうございました(^^)