おまけ・本編その後
家に帰って一息ついて携帯を見ると、
『 引き留めてごめんね。でも本当に楽しかった。また会おうね 』
と、優斗さんからメールが入っていた。
(マメだなぁ…)
流石NO.1と感心しながらも、本当に良くしてもらったし楽しかったなぁと振り返り、貰ったチョコやキーホルダーを見て胸がほっこりする。
(そうだ、評価ちゃんと良く書いとかないと…)
忘れないうちにと思い、パソコンを立ち上げてサイトへ行き、マイページから彼氏履歴を表示して、そして感想のボタンをクリックする。
優しさ・男らしさ・胸キュンなどの評価項目を5段階で評価するものと、自由に感想を書ける場所があった。
(星は全部5つ星にするとして…コメントは『優しすぎる』とかでいいのかな?みんなどんな感想書いてるんだろう)
そう思って他の人の感想を見てみると…
『 冷たいのに愛情を感じるところがすごい! 』
『 オレ様なところが最高ーvイケメンすぎてなんでも許せてしまう 』
『 ツンツンツンデレがたまらない! 』
『 オレ様って聞いてどうなるか不安だったんですが…サイコーでした!カッコよすぎる! 』
色んな感想を見ても「オレ様」「ツンツン」「ドS」などのキーワードばかりで、優しいなんて1つもないどころか、正反対のものばかりだった。
「優斗さんめっちゃ優しかったのに…不思議」
とりあえず『 オレ様だった 』とか書いても完全に嘘になってしまうので、『 何から何まで優しかった 』と入力。
(あ、もしかして、相手の好みによって彼氏の感じを変えてるのかな?オレはデートしたことないって書いたから優しくしてくれたのかも…流石NO.1…!)
そんな風に思ってオレは優斗さんの凄さにまた感心するのであった。
ブーッ、ブーッ
今届いたメールが青からのものだと気づき、急いで内容を確認する優斗。
『 全部5つ星で評価しておきました。他の方の感想見たら、優斗さんはオレ様な彼氏もできるんですね?相手に合わせて色んな彼氏ができるなんてすごいです 』
そのメールを見て優斗ははぁっとため息をつく。
「オレ様でやってきたけど…青がめっちゃタイプだから、青の時だけ普通にはしゃいじゃっただけなんだけどなぁ…」
そんな優斗の想いを、青は知る由もない。
終 2015.7.25
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