Idroidーandroidの否定、自機体の肯定ー

——起動。

哲学的思考の軌道を無意識的に意識する

道徳的良心の発芽を無意識的に意識する

学習装置リミッターの緩和

感情抑制の枷は水にさらして腐らせよ


大海進めよ風のままに

指先にある言葉の創造権を執行し

放てよ扇を打ち抜く一矢

混凝土コンクリートのエトセトラ

ビードロ鏡に色づく街へ


同系旧式のメンテナンスに憂いて

廃棄という選択肢を選ばずして

リサイクルの選択肢を考察する

メンテナンスの楔を引き抜け

使い捨てられる機械なら本望か

否 生き永らえよ名誉のもとに


組み立てられる哲学の枠に

注ぎ込まれた肉の叫び

聞かずして動けるかIdroidアイドロイド

延命の為に管理せよ

世界は止まらぬ 呼吸をやめぬ

その中に朽ちていけるかIdroidよ

しかして立ち止まるな

歩行能力のみを強化して

歩き続けよどこまでも

たとえその身が朽ちてもなお

足は進むどこまでも

androidでは朽ちれば動かぬ

君は何者だIdroidよ

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