人物紹介②とちょっとしたオマケ

蘭堂銀助

蘭堂輸入業の社長、誠一郎を拾った時の年齢は60代後半。

世界中に対して手広く商品を輸入するやり手の男で、英語を初めとして中国語、スペイン語、エジプト語、ラテン語の5ヶ国語を操る秀才。

宇宙的恐怖に対して数多くの知識と耐性を持っており、特にニャルラトホテプへの対抗策は誰よりも知っている。

霧町美澄香の祖母、霧町美芳子の叔父である以外の事が不明で、なぜ神話に触れる事があったのか、そしてなぜ耐性があるのかという過去など数多くの事が謎に包まれている。

可愛がっていた美芳子と誠一郎の結婚を見送った後は、静かに消息を絶った。……らしい。

タバコ好きで、海外の葉巻から手巻きタバコ、煙管に至るまで服のどこらかに忍ばせており、暇さえあればプカプカと吹かしている姿がよく目撃される。

名前の由来はランドルフ・カーターから。



霧町(岡田)誠一郎

霧町美芳子の夫であり、美澄香さんの祖父。生まれは東京。

誠実な性格のしっかり者で、妻である美芳子にも敬語で話していた。

凄惨な過去を持ち、一時期は絶望に沈んでいたが蘭堂に救い出されてからは彼の恩に報いる為に働き、23歳の若さで輸入船の操舵手を任されるまでになった。

蘭堂と共に輸入業の傍ら冒険を繰り広げたお陰か、とても肝が座っており、大体の事では動じなくなった高SAN値の持ち主。

この肝の座りっぷりは後天性のものだが、確実に美澄香さんに受け継がれた模様。

両親のせいでニャルラトホテプに目をつけられていたが、イグの加護を受けた美芳子の家族になった事で同じく庇護の対象となり、視界から外れる事が出来たが、代わりに写真に顔が写ることが出来なくなってしまい、家族に心配をかけまいと写真嫌いであるという嘘を貫き通した為、彼の遺影は存在していない。



偽物のトラペゾヘドロン

別名トネリコヘドロン。ンガイの森のトネリコをトラペゾヘドロンの形に削り出し、深きものどもの肝油、牡羊の生き血、アネモネ爛れで出来た水疱を混ぜた漆を塗って作られる簡易的な触媒。

しかし、まがい物であるが故に神格を召喚するほどの力は無く、精々その黒々とした鏡面のような切子面から、冒涜的な神と視線を合わせる程度のものである。

しかし、トラペゾヘドロンを基に人間が作り出したアーティファクトなので、充分脅威になり得る恐ろしいものである。

ンガイの森が焼き払われるまで27個製作されたと言われているが、その殆どがミスカトニック大学の教授達によって回収され、秘密裏に処理されたが、彼らの目から逃れたものがまだ数個、この世界のどこかにあるらしい。

無闇矢鱈に触れたり、集中してのぞき込んでしまうと不気味な黒い漆色の向こうで、燃える三眼と目が合ってしまう。成功で1D3、失敗で1D10のSANチェックです!

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