閑話休題・それぞれの卵かけご飯の食べ方


美澄香さん

「お茶碗に固めのご飯を気持ち少なめに盛った後、天辺に窪みを作ってそこに卵を落とします。

お好みのお醤油をひと回し回し入れて、黄身を潰し白身とご飯をざっくりおおまかに混ぜて頂きます。

黄身のまろやかな味わいと一緒に、白身の喉越しも楽しめる食べ方です」


ハスターさん

「大ぶりのお茶碗の他、空の入れ物を用意して、お茶碗にご飯を食べられる分、入れ物に卵を割り入れ、お醤油と一緒に白身を切るように混ぜ合わせる。

ご飯の上に卵をだばーっとかけて、しっかりご飯と絡めてから頂きます。

オーソドックスに、味が均等になる食べ方です」


ヴルトゥームちゃん

「まず卵を手のひらで10分ほど温めます(もしくは常温に戻しておく)

更にそれを黄身と白身に分け、白身をメレンゲ手前まで思い切り混ぜます。

大ぶりの茶碗にご飯を盛り、泡立てた白身をご飯に混ぜ、上に黄身を乗せ、お醤油をかけて頂きます。

口当たりが柔らかく、ふわふわとした新食感が特徴です」


井ノ口、改めイグさん

「基本的に美澄香さんの食べ方と同じですが、お醤油の他に柚子胡椒や七味唐辛子、ゴマ油やかつお節、ごま塩等など様々な薬味を組み合わせて頂いています。

千差万別の味を求め、自分だけの味を求める食べ方です。

最近は細かく刻んだザーサイに、たっぷりゴマ油を絡めたものがキテるらしいです」


卵のおばあちゃん

「この人はどちらかと言えば卵黄の醤油漬けを作り置きし、それをおかずにご飯を食べる人です。

卵黄の漬けムラが出ないように、タッパーではなくジップ付きの保存袋で作っています。

日を重ねる毎に卵黄の食感が変わる、新しいタイプの食べ方です(掛けてないけど)」


美芳子さん

「イグさんにゆで卵という美味を教えた美澄香さんのおばあちゃんは、熱湯に卵を割らずにそのまま入れ、2〜3分ほど待ち、ほんの少し白身が固まる程度に熱を通した温泉卵を使います。

更に、先にご飯にお醤油を掛けて、その上に温泉卵を割り入れて、黄身と白身をあまり混ぜないように頂きます。

温泉卵までのくだりは違いますが、大まかなところは水谷豊式卵かけご飯と同じですね。

卵よりお醤油をメインで食べる場合、こちらをオススメします」



人や邪神によって全く違う卵かけご飯の食べ方は如何でしたでしょうか。

卵かけご飯の食べ方は、宇宙の真理にも匹敵するほど深いものがあるでしょう。

今日はどうぞ自分だけの卵かけご飯を召し上がって、SAN値をじっくりと回復させつつ、未だ知らぬ卵かけご飯の真理を追求してみてはどうでしょうか?


それでは、また次回お会い致しましょう!

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