第34話 解説

 グレイたちが知らない、あるいは知っていても解説しないことを解説していきます。


 世界


○女神が作った、あるいは複数の神々が作ったとも言われている。

 この星には一つの巨大大陸と、いくつかの大陸がある。人々のほとんどは巨大大陸に住んでいる。他の大陸のほとんどはモンスターが支配していて、人はごくわずかしかいない。

 人々は世界をアカシャと呼んでいる。それはこの世界全体を指すこともあれば、巨大大陸のことを指すこともある。


 言語は基本的に一つだけだが、魔法は専用のものが必要になる。魔法の種類によって使われる言語は異なる。

 宗教は創世の女神を祭る女神教が大多数を占めるが、その中でも宗派がいくつも分かれている。最大勢力は女神だけが唯一の尊いものだとする唯一派。


○ダンジョンエリア:内側から外側を見通せない、かつ、外から見た以上の面積を内側に持つ領域の総称。外側からなら、一部分を覗ける場合がある。


○モンスター:死亡した時にドロップアイテムを出すものの総称。



 種族


○ヒュマ:アカシャでの過半数を占める。あらゆる場所に街を作って住んでいて、他の種族よりも繁殖意欲が高い。武器の開発・魔法科学の研鑽に力を入れているが、他の種族には一歩及ばない。

 能力は平均的だが、それゆえにほとんどの職種に就ける種族。選民思想をもつ者が増えており、ヒュマのみを人とし、それ以外を亜人(デミ)と呼んでいる。


・種族特性:【選択的成長】自分の成長をある程度制御することができる。

 


○エルフ:森とともに生きる者たち。かなり長命のため、生殖活動にあまり興味がない。そのため全体数は意外と少ない。巨大大陸のあちこちにある森に集落を作って住んでいる。魔法科学を研究しているところもあり、遠く離れた集落間での通信をするなどしていて、文化レベルはかなり高い。


・種族特性:【精霊のささやき】周囲の状況を察知できる。集中すれば壁ごしでも何が起こっているかを読み取れる。



○ドワフ:大地と共に生きる者たち。長命ではあるが、冒険心が旺盛で血の気にあふれているため、種を残すためか婚姻への関心が高い。

 木工・金属加工が得意で、それらの原材料が採れる山の近くに好んで住んでいる。

  自分が興味あるものの本質を追求する傾向が強い。素材や加工品などの無生物だけでなく、生物に対してもそれが働く。


・種族特性:【状態異常耐性】ありとあらゆる状態異常に対して、他種族よりも強い耐性を持つ。(無効化ではない)



○ドラゴニュート:優れた戦闘能力を持つ種族。比較的長命であるが、環境や文化の影響で死亡率が高い。生涯にわたって1人の相手を一途に想い続ける傾向がある。

 基本的に温厚であり、主に身を守るためにその力は発揮される。過去にその力が大きな戦争の原因となったことがあるので、現在は他者からの干渉を嫌って様々な僻地に住んでいる。

 強くなければ生き残れないという価値観を持っていて、武芸の研鑽に関心がとても高い。


・種族特性:【竜鱗】戦闘時に肌の表面を硬質化することができる。



○オーカス:優れた体力を持つ種族。寿命は比較的短命。好奇心が強く活動的ではあるが、思慮に欠ける者が多い。また生殖活動に積極的で、多産な種族でもある。

 活動範囲は広いが、リーダーシップを発揮する者が少ないために他種族に使役されることが多い。ヒュマ領で奴隷制が敷かれる前から下男・下女つかいっぱしりとして使われていたため、奴隷制ができてからも立場が変わらずに奴隷扱いされてないという珍しい種族。


・種族特性:【超体力】飛び抜けた体力により、HP・スタミナ・重量限界が底上げされている。



○シルフ:妖精や精霊に近いと言われている珍しい種族。他種族がめったに訪れてない秘境に住んでいるため、謎が多い。

 魔法にとても優れているが、体系化された技術を持っているわけではないので個体差が非常に大きい。


・種族特性:謎。


○フェルパー:半獣人と呼ばれる種族。寿命は比較的短命。好奇心が旺盛で活動範囲が広く多産というオーカスと類似点が多い種族ではあるが、双方とも別種族だと強く主張している。譲れない何かがお互いにあるらしい。

 自己主張が強く、種族内でケンカになることもしばしば。ただし、認めた相手には礼節を尽くすようになる。


・種族特性:【超感覚】五感がとても鋭く、意識することでその精度をさらに高めることができる。

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